城南宮で平安気分。お花編 1
入口で600円支払って入園したお庭は、予想以上に広大だったので、結局予定より1時間オーバーするくらいの、お値段以上な場所だった。
まずは、椿がお出迎え。桜が散る風情も好きだが、椿の落ちる風情も感慨深いものがある。不吉ではなく、自然のことわりを美しく示しているよう。
雅びな名前のついた多様な椿たちのラインナップ。
こちらは紅色の薮椿。
楚々と可憐な紅侘助。
「曙(あけぼの)」という美しい名前だけど、つい昔の巨漢の関取を思い出してしまう。でも、たしかに「曙」の色だ。
ふと、雲が光をさえぎった一瞬。
椿のアプローチが突然、枝垂れ梅が乱舞する光景に。
目の醒めるような、とは正にこの事。
白い梅は清々しく、なよやかに垂れる様は深窓の令嬢。
意志の強そうな枝の白梅は、ちょっと跳ねっ返りさん。
枝垂れる紅梅は、あでやかな貴婦人。
Nさんいはく「梅の花のシャワー♡♡」。なるほど!
紅白の双子のような梅が艶を競う。
万両の赤い実とのコラボも床しい。
苔におちたピンクの梅花にも、うっとり。
舞子さんの花簪のようでもあります。
大空に腕を振り上げる大木もあります。
苔の絨毯の上に連なるピンクのシャワー。
言葉も無く、ただただ見とれてしまう。
石灯籠とのコラボだって、ばっちり決まる。
椿の大木から垣間見える枝垂れ梅。
3分〜5分咲きくらいだけど、梅はこれくらいが丁度見頃かもしれない。
(つづく)