網代の間にて。
以前の記事「紙魚子の小部屋」は下のリンク集から読めます。
まぶしいほど光の溢れた松の間を出る。
明るい場所にいただけに、とても暗く感じる廊下へ。
引き手穴がふたつ空いた障子の引戸は、なんだか懐かしい建具だ。
みどりの苔に覆われた坪庭。
釣灯籠や、竹?の縁側も床しい。
次の部屋は「網代の間」。天井が、見事に網代なのです。窓の桟は、なんと十字!
あえて行灯(あんどん!? 電気ですが・・・)の光だけなので、部屋は薄暗い。土壁は赤く、独特の雰囲気。
もっともホンモノの行灯を使った頃は、こんな本数じゃなく、もっ豪勢な数の行灯を灯し、不夜城のような様相だったらしい。
これは「付書院」というのだそうだ。火燈窓(上枠が花形になっている窓)が付いている。欄間は網組の障子。網代と合わせた?↓
角に合わせて、三角の天袋。この斜め仕様は、桂離宮と同じだとか。引き戸はシックだけど、蒔絵のような豪華さ↓
金箔を張った襖絵は、暗い上に古い絵なので、説明を聞いてもわかりにくい。
ガイドの方は、写真を撮った方がよく見えますよ、とおっしゃって、写真を撮る事をおススメしていた(笑)
襖絵、普通は写真禁止だったりするけど(しかも長谷川等伯の3代あとの長谷川等雲の絵「唐子図」なのに!)、いいのか? ほんとに? なんて太っ腹な「おもてなし」!