角屋の台所
以前の記事「紙魚子の小部屋」は下のリンク集から読めます。
島原界隈をぶらぶらしたけど、早めに角屋についてしまった。
スタッフさん数名が「おかえりなさい♡」と迎えてくださる。私がぶら下げた宮武の袋に目を留めたスタッフさん(宮武を紹介してくださった方)が「あ、(宮武に)入れたんですね♡」と、うれしそうに口火を切ると、他の方が感心したように「よく入れましたねえ」「前にいらしたお客さんは、すごく待たないといけなかったから、入れなかったっておっしゃってましたよ」「ラッキーですねえ〜♡」「時間帯にもよるのかしら?」と、すっかり話題の人になってしまう(笑)
時間までもう一度しっかり、三和土にある台所を見学。揚屋は、お寺の庫裏と同程度の広い台所を所有している。
お正月など特別な時しか使わない、荒神さまを祀る飾り竈(かまど)。
くり抜かれた角屋の家紋「蔓三つ蔦」の横に、大黒柱がみえる。
煤で真っ黒な天井と、明かり取り窓。
上方の側面も、おなじく煤で黒くなっている。
整然とならぶ竈口。
水回りと棚。背の高い人向きだなあ。
床が石だから、冬場は冷えるだろうなあ。
天井や狭い窓から差し込む光はハンパない。昔の人の知恵は、やっぱりすごい。
帳場の衝立にも家紋が。
はい、これで一巡。
地続きで井戸のある場所へ。
出ました! 新撰組の刀傷。
防火用水?にも家紋が。
家紋を染め抜いた暖簾も展示。
なにげに木目が美しい。
屋根が少し切れて、スキマが吹抜けになっている場所に、あの二本の巨大な槐がある。
下から見上げると、
なんとなく『星の王子さま』のバオバブめいている。
ひっそりと神棚。
そしてなんと!
自然の力を利用した、江戸時代の冷蔵庫!
・・・あ、そろそろ2階の見学が始まる時間だ!