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紙魚子の小部屋 パート2 plus はてな版 (2009年9月〜)

平凡な主婦の日常と非日常なおでかけ記録、テレビやラジオや読書の感想文、家族のスクープなどを書いています。

紙魚子(しみこ)のおでかけのあれこれ、ユニークな家族、節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物などを書いています。

積年の願いが叶う。

以前の記事「紙魚子の小部屋」は下のリンク集から読めます。

 今を去る事5年前に、大山崎山荘美術館にて山口晃画伯の『さて、大山崎 〜山口晃展覧会』を見に行ったときのこと。

 レトロで贅沢な応接室の真ん中に展示されていたのは、山口画伯のマンガ原稿、『すずしろ日記 Oh!山崎版』だった。そこでは実に魅力的なお寺の行事、『鬼くすべ』をレポートされていた。

 『鬼くすべ』は『追な式』(厄災の化身である鬼を追い払う行事。一般には節分に行う)のレアなバージョンで、豆撒きでなく護摩祈祷の煙によって鬼を払う。

 ここで目を見張るのは、僧侶と神主と山伏が一同に会し、祝詞と読経と法螺貝、太鼓や鉦(かね)が入り乱れての、めくるめくフリーセッションが繰り広げられるところ。

 その他にも、古めかしく剽軽な鬼(の面をかぶった人たち)や七福神も寄り合うそうなのだ。

 うう〜ん、見たい!!と願いながら、5年の月日が流れた。

 で、先週半ばの新聞を読んでたら、4月18日の金曜日の午後2時から『鬼くすべ』が行われる、という記事が目に飛び込んで来た。

 ええっ、金曜日!? 午後2時? 行けるやんか! 丁度電車に乗る用事もあったので、その勢いで行っちゃおう! ということで、月曜日には白紙だった金曜の予定がどんどん埋まった。

 山崎の駅のホームを降りて、天王山に向かい線路沿いを歩く。踏切を渡った右側に、親切な看板が。

 ここからは延々と坂道になる。

 初めて小嶋先生のウォークツアーに参加したとき、れんくみさんと参加者の最後尾で息を切らしながら登った、懐かしい坂道だ。あのときはまだ暑い時期だったので、よけいにしんどかったし、仁王門までの道のりを、実に長く感じた。

 今回はひとりでマイペースな歩きができ、季節もほどよい感じだったので、意外な程短く感じた。えっ? 宝寺って、こんなに近かったっけ?と思うくらい。

 早くも青紅葉が美しい。

 坂道が終わり、石段に変わる。あの角を曲がれば、たしか仁王門だった。

 幟旗がお出迎え。

 そうそう、今日はこれ(追な式)のために来たんです!

 曲がり角にくると、宝積寺の案内もあり、

 仁王門も見える。

 ああ懐かしい! この仁王門の前で、小嶋先生の初レクチャーを受けたんだっけ。小嶋先生は、この仁王像のことを、えらく気に入ってはったような記憶が・・・。再度、しっかり見ておこう。