羅漢寺の花々
ひとしきり羅漢さんたちと対話し、ひとりひとりを眺めて写真に収め、すっかり満足した私たちは、心地よいお庭のベンチで一休み。ほどよい気温と木漏れ日とかすかな花の香りに包まれて、うっとりする。
季節も丁度いい感じで、桜と椿のコラボが楽しめた。
木に咲いているのも美しいが、
桜吹雪や散り敷かれた花びら、落ちた椿も風情があった。
ユキヤナギや柔らかな紅葉の若葉も、美しかった。
電車を1本遅らせて大正解な、のんびりゆったりな羅漢寺での時間を過ごせた。惜しむらくは、飲食OKな羅漢寺で、のんびりお弁当を食べられなかった事かな。北条鉄道の車中で慌ただしく食べてしまったから。
大伽藍がそびえ立つ広大な敷地のお寺にはない、アットホームなおもてなしと、「その場にいる」という空間を楽しむ時間が味わえた羅漢寺。
「ウシに引かれて善光寺参り」じゃないけど、「『芸術新潮』の写真に引かれてはるばるきたぜ羅漢寺」な旅は、すばらしい1日だった。しかも青春18キップをこんなに有効に使えたのもうれしい。
帰途は北条鉄道の車窓風景を楽しみ、JR加古川線の駅名を想い、残りの東海道本線では爆睡したが、さすがに帰宅したときには、へろへろに疲労困憊。お買い物のために、京都で途中下車したれんくみさんのパワフルさには、いつもながら驚かされ、自分の体力不足を反省するのでした。