今年も桃源郷に行く。
実家から「タケノコあげる」という電話があったので、夕方近くなったが夫と一緒に貰い受けに行った。ついでに蕨を取りに行きたい、という夫の希望で、近くの堤防に行く。
この連休で農家は田んぼに水を引き入れ、水田は鏡のように空や山を映してくれる。これで、一気に景色の季節が進むのだ。
ここは青々とした麦畑。
区画整理されていない田んぼをみると、なんだかうれしい。
この蚊とり線香のような麦畑は、ミステリーサークルではなく、意図してつくられたもの(たぶん。ただしどんな意図かは不明・汗)。
川沿いの堤防のうねる道を車で走る。山に向かって。昔は葛や竹で鬱蒼として、道は舗装されておらず、とても車で行こうとは思えなかったが、ずいぶん見晴らしよくなった。
名残の菜の花が咲いているが、どこか荒れ果てていた。
山の近くまで行ったところで車を停め、外に出る。八重桜が重そうな花をつけているのが見える。ズーム↓
去年初めて行ったが、とても気持ちのいい場所なので、私は桃源郷と呼んでいる。
ウグイスが鳴き交わし、そよ風が吹き、緑が優しく、童話のような民家がある。
え? 蕨は? そんなの、影も形もないじゃない。たぶんとっくに先客が根こそぎもっていったに違いない。探すだけムダムダ。
それよりウグイスの声に浸りながら、夕方の斜光線を浴びる風景にうっとりしている方が、数段いいって。
なんの収穫もなくても、本当に来てよかったと思える場所。
ちなみにタケノコは帰宅後即、糠で茹でて、その日はからし酢みそ和え、翌日はタケノコゴハンと若布とタケノコの煮物、家のアスパラとタケノコの天ぷらと、タケノコのコース(!)にしました。