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紙魚子の小部屋 パート2 plus はてな版 (2009年9月〜)

平凡な主婦の日常と非日常なおでかけ記録、テレビやラジオや読書の感想文、家族のスクープなどを書いています。

紙魚子(しみこ)のおでかけのあれこれ、ユニークな家族、節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物などを書いています。

長年の念願を果たす。

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 リアル&FB友達のしいばさんから教えていただいた、新規オープンのカフェに先日行ってみた。  ここは昔から知っている。どころか30年来、「一度は泊まってみたいユースホステル(YH)」だったのだ。独身の頃から気になっていた場所。近江八幡の円山町という風光明媚な場所にある「勧修寺ユースホステル」。現在は「近江八幡ユースホステル」と名前が変わっていた。  山の麓にあり湖岸道路に出る道の手前、あるいは長命寺国民休暇村に行く途中に「ちら」と見えるYHの佇まいが、タダモノではない。蛇行する道の樹々が一瞬消えて、視界の開けた明るい場所に、そこだけ異次元のような不思議な空間が現れるよう。    入口はお風呂屋さん、全体は昔の小学校のような木造建築。明治42年蒲生郡勧業館として建築され、昭和39年に現在地に移築された由緒あるもの。昭和41年からユースホステルとして旅行者の宿となる。れっきとした国の有形文化財に登録されている。  YHはそのままで、1Fの一部がカフェとして改装されオープンしたのだろう。名前は「HAKO TE AKO」。気になる意味はカフェのスタッフさんに聞くのを忘れてしまった。次回は忘れないようにしないと。    りっぱな唐破風に気圧(けお)され、ちょっとばかり躊躇しつつ「こんにちはぁ〜」。  1名様は、しばらくおまちくださいませ。椅子に座って待っていると、張り子の招き猫さんたちが、愛想をふりまく。  この階段箪笥で2Fに行くのは、至難の業だろうなあ。つま先立ちして上がらないと(汗)  ガラスケースの中は、おみやげ用のパンやスイーツやコーヒー豆。ここにスタッフの方がいらっしゃったら、すぐさま買っていたかも。周りはセピア色なのに、ここだけ平成↓  入口近くのガラスケースには、和のアンティークたち。  ここは土足厳禁。どこか懐かしい言葉だ。  お待ちの1名様、奥へどうぞ〜!  窓辺のカウンタ―でいただくダージリンは、ティープレスでサーブ。  カップにゆうに3杯はありました。  みどりを眺めつつ、1杯。  天井や灯りを見上げつつ、1杯。  窓のお洒落な格子を見ながら、1杯。  そして、読書がはかどること。  耳をすませば、携帯に「いま、隠れ家にいます♡」と話しかけるサラリーマンや、「子どもを出産するとき一時死の渕を彷徨い、そこで死んだおじいちゃんに会うと怖い顔で追い返されたため息を吹き返した」、というママ友グループの不思議な話が聞こえてくる。  帰りは、「近江米の米俵を積んだ船が水郷を行くの図」を象った橋を渡り、湖岸道路でバカンス気分を味わいながら、家路を急いだ。