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紙魚子の小部屋 パート2 plus はてな版 (2009年9月〜)

平凡な主婦の日常と非日常なおでかけ記録、テレビやラジオや読書の感想文、家族のスクープなどを書いています。

紙魚子(しみこ)のおでかけのあれこれ、ユニークな家族、節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物などを書いています。

祇園でランチ

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 しばらく歩くと、やや物々しい門を発見する。

 なんだろうと見上げると、こんな看板が↓

 固く閉ざされた門なので、当然スルーしよう。その角を曲がった場所には、もっと魅力的な建物があった。

 先頃、絶滅危惧種に認定されてしまった「うなぎや」さんだ。

 なにげないけど、梅型窓の抜き方とか桟の入れ方とか細かいところが凝っている。

 建物は好きだけど、今日のランチは低予算を希望しているので、やはりスルー。そのうち、建仁寺に至る大きな通りに戻る。いくつかのお店を素通りしたあと、ちいさい地味なお店の前に「天ぷら定食580円」という目玉商品の看板を見つけ、迷わずガラガラと戸を開ける。

 ご夫婦でやってらっしゃるお店らしいが、二人揃ってヒマそうに新聞を熟読中。思わぬ客の闖入に、あわてて「いらっしゃいませ〜!」とガサガサ新聞を片付け、スタンバイ。もちろん現在のところ、客は私一人だ。

 奥さんがウォーターポットとコップを持ってきてくださり、私が注文する先に「天ぷら定食ですね!」と先制攻撃にあう。もちろん異議はない。すなおに「はい」と返事する。

 天ぷらを揚げる音を聞きつつ、壁に貼られた詳細な文書をチェックする。

 「当店の串カツは2度づけ禁止です」「足りなかったソースは、キャベツですくってつけてください」「最初のキャベツはサービスですが、2枚目からは有料です」「当店では天ぷらに塩とカレー粉をつけることをおススメします」「食後30分以上のおしゃべりはご遠慮ください。30分以上になるときには、お飲物をご注文ください」などの、お願いやお勧めや禁止事項などをつぶさに読んでしまう。まさに注文の多い料理店だ。

 読み終えて暫くの後、熱々の揚げたて天ぷらの盛り合わせが、ちいさな籠に入っての登場。いか1、えび2、ちくわ1、さつまいも1、たまねぎ1、かぼちゃ1、ごはん、みそ汁、漬け物、以上580円(税込み)ナリ。激安!しかも祇園なのに。

 揚げたての天ぷらなんて、主婦はまず(つまみ食いを除いて)食べられないから、とても豊かな気分になる。そのあと入店してきた若い女性3人組も、あついあついと言いながら大喜びで食べてらした。

 お店は「串かつ 串や」さん。思わぬ出会い頭のラッキーなランチに、大満足でそそくさと食べ終わり、店を出れば、ほどなく建仁寺の門に到着。