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紙魚子の小部屋 パート2 plus はてな版 (2009年9月〜)

平凡な主婦の日常と非日常なおでかけ記録、テレビやラジオや読書の感想文、家族のスクープなどを書いています。

紙魚子(しみこ)のおでかけのあれこれ、ユニークな家族、節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物などを書いています。

安井金毘羅宮

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 「悪縁を絶ち良縁をむすぶ」安井金比羅宮のことを興味深く思ったのは、『NHKドキュメント72時間』の「京都 縁切り神社」の回で見たときからだ。パートナーと別れたいという切実なものから、酒タバコ絶ち祈願、貧乏や病気からの脱出、生来の性との決別、自分の弱点との別離、会社やクラスで煙たい人と離れたいものまで、その真剣さも温度差もさまざま。  ときにディープすぎる怨念を伴ったものまであり、これはかなり引いてしまうでしょう。  おそるおそる、といった感じで行ってみた安井金毘羅宮だったが、落ち着いた人気(ひとけ)もあり、絵馬のギャラリー「金比羅絵馬館」やそれに併設された「ガラスの部屋」というエミール・ガレやラリックの小品などが展示されているらしいガラス工芸品のギャラリーなどもある。今回は「寄り道」オプションなので、こちらはまた次回に。  恐いもの見たさで絵馬を見れば、意外に「◯◯高校に合格しますように」「将来◯○になれますように」「家族が病気や事故にならず健康で暮らせますように」など、ふつうな語句が並んでいるものも。  やはり「夫との悪縁を切れますように」とか「おかげさまでやっと別れる事が出来、ありがとうございます」といったものも、よく見かける。「◯◯と同じクラスになりませんように」という、ネガティブながらもちょっと笑ってしまう可愛らしいものも。  「自分の弱さと別れて、意志を持って志望校にむかい合格できますように」というポジティブなもの、「おかあさんがガンと別れられますように」という、切ないものもある。  なかにはやはり、凄まじい負のエネルギーを発散している怨念にみちたものもあって、思わずあとずさりするほど。相手の名前(複数)のあと「(彼らが)私たちにした仕打ち以上の苦難を、死ぬまで彼らに与えてください」。  全く関係なくても、おもわず我が身を振り返り、以後、気をつけて生きて行きますと思ったよ。絵馬にフルネームで書かれた名前の人は、せめて猛省すべし!  たぶん深刻なものなのだろう、細かい文字で絵馬を埋め尽くした長文もいくつか見受けられ、ここならではの絵馬のかずかずだった。  さてこの神社のシンボルともいうべき「縁切り縁結び碑」。    紙のかまくらのようだが、参拝者がお札を貼って、この穴をくぐり抜けるという参拝方法なのだ。どんどんお札の上にお札が貼られて行き、こんなお札のかまくらが出来上がる。  和やかなサラリーマン風男性二人(ひとり?)が、笑顔でトライしておられた。  ところで昨年のゲリラ豪雨のときに、ごっそりとお札が剥がれてしまったらしい。碑の原型が露出したので、宮司さんが「数日は石に直接お札を貼れる絶好の機会です」とブログに書かれていた。なるほど、そういうアピールの仕方があるのかー!  そして大量の剥がれたお札が保管された場所が、ここらしい。  子犬のような狛犬が、ちょこんとかわいい。  「坪井館」と表示されたこの建物は、「お蔵」だそう。  桂米朝師匠の肝いりで、参道に有名人が書いた絵馬が陳列してあった。桂枝雀小松左京のものもある。米朝師匠は、こちらの「金比羅会館」で落語会などをされている縁があるそうだ。  正規の入口から退出させていただく。  まるっこくて、なごむ狛犬の表情ににホッとする。  来てみてよかった。いろんな発見があった。  さてそろそろお昼前だし、建仁寺に行く前に、なんか食べなきゃ。祇園とはいえ、なんとかなるだろうと楽観。