以前の「紙魚子の小部屋 パート2」はこちらhttp://blog.ap.teacup.com/tanukitei/から、 その前の「紙魚子の小部屋」はこちらhttp://ivory.ap.teacup.com/tanukitei/から。

紙魚子の小部屋 パート2 plus はてな版 (2009年9月〜)

平凡な主婦の日常と非日常なおでかけ記録、テレビやラジオや読書の感想文、家族のスクープなどを書いています。

紙魚子(しみこ)のおでかけのあれこれ、ユニークな家族、節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物などを書いています。

「茅の輪」を潜りに。

以前の記事「紙魚子の小部屋」は下のリンク集から読めます。

 そうだ、京都へ行こう、もう6月の終わりだし、「茅の輪(ちのわ)」をくぐりに。

 と、思い立ったのは昨夜。いや、今夜かもしれない。たぶん0時前後だ。

 「茅の輪(ちのわ)くぐり」とは「夏越祓(なごしのはらえ)」ともいわれる、6月末の神社の行事だ。「茅の輪」をくぐる事によって、半年間の穢れを祓い清めて無病息災を祈願する。

 本番は6月30日に行われるが、茅の輪は6月の下旬には設置されているので、参拝者は自由にくぐることが出来るのだ。神社によっては紙の人形(ひとがた)に自分の氏名を記し、穢れを移して神職の方に祓っていただく、というものもある。

 さて、ではどの神社に行くか? たいていの神社で「茅の輪」は設置されている。市内の神社でも見かけるくらいだ。

 せっかくだから、行った事の無い場所にしよう。そういえば、「黒木の鳥居」という珍しい鳥居のある神社があったっけ。ええと・・・そうそう「野の宮神社」だ。「源氏物語」にも登場する由緒ある神社で、嵐山にあるらしい。ということで、行き先は決定した。

 翌朝確認したら、「野の宮神社」の近くに、「天龍寺」という世界遺産のお寺があるそうなので、これでルートを組もう。

 だったのだが。持って行くはずだった雑誌の切り抜きも、京都の観光ガイドもすっかりカバンに入れ忘れて、ばたばたとバスに乗ってしまった。まあいいや、それは。なんとかなる。現金と読書会の課題本さえ持ってきてれば大丈夫。

 お出かけの大きな目的のひとつは、課題本の読了だったからね。家にいるとやることが次々に浮かんで来て、じっとしてるとお尻が落ち着かないのだ。

 乗り換え時間もギリチョンながらスムーズに連絡し、11時前には嵯峨嵐山駅に到着した。矢印案内を見ながら道をゆく。なるほど、線路沿いに行けばいいんだ。楽勝だよ。

 七夕飾りのひるがえる、ほのぼのした商店街を通り、

 昭和の匂いの床屋さんに感激し、

 線路を横切り、

 嵯峨野の竹やぶや竹細工を模したらしい商店街の灯りを見上げ、

 大切に可愛がられているらしき「ぽっちゃん」の睡眠をシャッター音で妨げたあげく、突き当たりに出た。

 あれ!? 道沿いに神社があるはずじゃなかったっけ?

 ・・・あ! さっき踏切渡っちゃったよ!! 線路沿いに行くべきなのに! 

 桂川に行き当たり、渡月橋を遠くに見て、途方に暮れた。徒歩の人は誰もいない。近くの新聞店の年配女性に道を聞き、反対方向なのを知る。とりあえず渡月橋まで戻り、橋の反対方向に行けば天龍寺に行ける、という情報はゲットできたので、渡月橋まで歩く。到着早々やらかしてしまった。

 渡月橋が近くなると、観光バスがひしめくように停まり、お土産スポットが軒を並べ、老若男女が溢れかえっていた。とても平日の昼間とは思えない賑わいだ。

 しかし私は時間と体力のロスを取り戻すべく、先を急ぐ。少しだけ脇目をふりながら。