卒業しました。
久しぶりに、メンテナンスのため歯医者さんへ。
子どものときは、夏休みの一番の憂鬱は、宿題が出ることではなく、歯科検診の結果、治療を要する歯を夏休み中に治してしまうよう、用紙を渡されることだった。子どもの頃から、虫歯に悩まされていたのと、おそろしい音とともに、激烈な治療を施されるので、恐怖だったのだ。
待合室には歯のレプリカの標本とか、口腔の専門的な図解とかが飾られており、恐怖感をいや増しにされる。唯一、少年漫画雑誌が読めるのが楽しみだったが、年代的にホラーが必ず掲載されており、それもまた恐怖を倍加させた。
だからその頃、はやくオトナになって、強制的な歯の治療から解放されたい、と心から願っていた。
もちろんオトナになってからも、腫れたり痛んだりしたら歯医者さんへは行ったが、子どもの頃のような、おそろしい治療ではなかったので、少しずつ薄らいでは来た。今では、とてもうまい先生に診てもらっているので、子どもの頃のような思いはせずに済んでいる。
仕事を辞めてから、やっと病院に行く時間ができたので、念願の歯医者さんへ通っている。虫歯ではないので、歯と歯茎の状態を診てもらい、歯石をとってもらい、歯科衛生士さんの指導をうけるのだ。かれこれ2年ほど通っている。
前回からちょっと間があいていたので、そして前回は珍しく「うまく歯磨きができていますね、きれいですよ!」と褒めていただいてうれしかったのだが、それだけに、今回評価が下がっていたらがっかりだ。
そのためこの3日間、かなり念入りに歯磨きをした。そうそう、念入りに歯磨きできるということも、仕事を辞めてからは可能になったことだ。時間的にもだけど、心の余裕ができたという部分も大きいと思う。
そして本日、初めて歯石取りは皆無だった。子どものようにフッ素を塗って終了。次回はまた半年後くらいに、と申し渡された。だから次回の予約も不要。
歯医者さんからの卒業である。歯磨きの免許皆伝だ。ああ、うれしい。
もっとも油断しないよう、怠りなき様にしなければね。んふふ♪