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紙魚子の小部屋 パート2 plus はてな版 (2009年9月〜)

平凡な主婦の日常と非日常なおでかけ記録、テレビやラジオや読書の感想文、家族のスクープなどを書いています。

紙魚子(しみこ)のおでかけのあれこれ、ユニークな家族、節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物などを書いています。

薮内家!

以前の記事「紙魚子の小部屋」は下のリンク集から読めます。

 前半は見そびれてしまったNHKEテレ「趣味Do楽 茶の湯 薮内家」の3回・4回目(全4回)を録画して見た。番組自体は、すでに終了している。

 茶の湯は裏表の千家が有名だが、薮内家はあの「へうげもの」、古田織部の義弟を始祖とする流派なのである。

 番組HPの案内はこんなかんじ↓

 今年は古田織部の400回忌。織部の義弟にあたる剣仲を流祖に持つ、藪内家に伝わる織部好みの茶室と道具の名品の数々をたっぷりお見せします!

 これは「へうげもの」好きとしては、チェックでしょう。

 しかも案内役が大阪放送局の原アナウンサーさま! 私がNHKモニターをしていたとき、密かに入れ込んでいたアナさんだ。柔和で上品、女子アナさんへの対応もにこやかでお茶目、日曜朝のさわやかで知的で楽しいニュース番組には、打ってつけの人材だったのだ。原アナがあまりに上品なので、けっこう濃い顔立ちの宗家若宗匠が、やや見劣りするのではないかと心配したほどだ。私的には、原アナウンサーの和服姿が見られたのも、思わぬ僥倖だった。

 番組では薮内家の茶室「燕庵(えんなん)」の紹介、お茶事のお作法のあれこれ、薮内家に伝わる織部や流祖・剣仲が使ったお道具についても披露してくださった。

 なかでも「織部の詫び状」を表具した軸がとってもいい! 

 ある日、義弟にあたる剣仲を訪ねた織部、剣仲の玄関にあった花入れに魅了された。それは剣仲が師匠・千利休から賜ったものだったが、例によって物欲に駆られた織部は、黙って花入れを持って帰ってしまった(おいおい!!)

 当然、剣仲は怒って返却を求めたので、織部は詫び状とともに(たぶん、泣く泣くいやいやながら)返したのだという。

 そしてその詫び状が掛け軸となり、薮内家に代々伝わる名品となったとか。

 織部、面目なさすぎ! 400年たっても「あの人、ウチのお宝もってかえらはったんやで!」って、薮内家から後ろ指、指され続けてるとは。おそるべし、薮内家。面目はないが、さすが「へうげもの」としては面目躍如な織部

 ところで番組HPをつらつら眺めていたら、こんな情報が!

岐阜県現代陶芸美術館にて「古田織部四〇〇年忌 大織部展」が開催されるそうだ。会期は2014年9月6日(土)〜2014年10月26日(日)まで。

 これは行きたいなあ。遠いけど。