ガラスのマント
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ガラスのマントを纏った風の又三郎がやってきたような、冷たい風の日だった。爽やかな秋の到来。
昨日までは晩夏らしく緑の実だったハナミズキが、今朝は一気に色づいている。
柿の葉っぱは、補色のグラデーションだ。
空に向かうナツメの梢。以前は大木があったが、今はない。でもちゃあんと子孫を残していたのだ。
小さい実だけど、半分茶色く熟れてくると食べられる。さくっとしたリンゴのような歯ごたえ。
去年は台風で、半分枝がポッキリ折れてしまった柘榴だったが、今年もこんなに実をつけた。笑ったようにパックリと割れると、ルビーのような深紅の実がぎっしりと見える。こうなると食べ頃。
カラスが遊びでずいぶん、ちいさな実を落としてしまった。これは幸運にも残った、貴重な柿の実。渋柿だけど。
こんな風に目に見えるような足取りで、秋がお目見え。