松の間ふたたび
「網代の間」(天井が網代模様になっている)で特筆すべき場所を書き落としていた。
高いところにある窓にも障子が付いているが、角屋さんのビューポイントとして「障子」は要チェック。それぞれの障子の桟のデザインが、ファッショナブルなのだ。ここでは5本の桟が十字になっている。その下の桟は、2本セットのストライプに真ん中で2本の桟が横切る意匠。角屋さんは粋でモダンで、しかも居心地がいい。退屈しない。
松の間でガイドさんの説明を聞く。ここも障子の桟がちがうでしょ? 斜めに入って菱形なのと、2本セットの縦横。床の間の桟は、「松の間」だけに松葉模様。それを言い当てた、れんくみさんは、さすが。
今回の旅で注目した縁側様の回廊の継ぎ目。ここは大きな板を贅沢に使い、バシッと斜めに切ってつないである。材はやはり松だそう。木目がしっかりと凹凸があったから、巨木だったのだろう。
庇(ひさし)も角材や丸材を使って、凝った作りになっている。もちろん輪違屋さん同様、庭がすっきり見渡せるよう吊り下げ式だ。柱はない。
庭には3つお茶室がある。
縁の下の石も、松の間の桟に合わせて菱形。
白砂の向こうには、
オープンカフェならぬ壁のないお茶席、「曲木亭」。何回見ても斬新。古田織部が見たら、大喜びしそう(笑)
シンプルだけどシックな欄間。
豪華だけど落ち着いた襖絵。