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紙魚子の小部屋 パート2 plus はてな版 (2009年9月〜)

平凡な主婦の日常と非日常なおでかけ記録、テレビやラジオや読書の感想文、家族のスクープなどを書いています。

紙魚子(しみこ)のおでかけのあれこれ、ユニークな家族、節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物などを書いています。

急ぎ足でお茶室を見る。

以前の記事「紙魚子の小部屋」は下のリンク集から読めます。

 茶花園でツルコケモモを購入したあと、れんくみさんとはぐれてしまっていた。でも単独行動はいつものことだし、帰り道を急げば追いつけるだろう。

 しょうざんの庭園には、京都各地から移築した茶室や屋敷が点在している。

 創設者の松山氏は、京都の老朽化した名建築をこちらに移築し改修した功績がある。移築してきた茶室が3つあり、大徳寺からのものが聴松庵(ちょうしょうあん)と玉庵(ぎょくあん)。

 聴松庵は裏千家・玄々斎の設計による茶室で、明治維新後、大徳寺から何度も場所を変え、ここに移築された。出入口の横が床の間になっている下座床(げざどこ、しもざどこ)の様式で、突き上げ式の窓がある。

 こちらは玉庵の外観↓

 玉庵は、現在も使われているそうだ。

 これは酒樽から作った酒樽茶室↓ ほとんど秘密基地だ。金に糸目をつけない豪華建築だけでなく、こんな素敵物件も、よくぞ移築してくださった! 松山氏、えらいぞ!

 かつて西陣の豪商の山荘にあったものを移築されたもの。

 酒樽茶室から目を西に向けると、鷲ヶ峰三山(鷹ヶ峰 鷲ヶ峰 天ヶ峰)があり、庭園の借景となっている。

 山水が流れる小川のせせらぎを聴きつつ、

 ちょっと急ぎ足。れんくみさんに追いつかなきゃ。

 モネの絵のように睡蓮が夢見ている! そういえばモネは日本庭園を真似て、自分の庭を造ったんだっけ。

 夏には涼を呼びそうな風景もあり、

 秋の風情にしっとりと佇む風景もある。

 目に緑が染込むような、美しい苔だ。

 水辺の社は、やはり弁天さまだった。

 となりに静かにいらっしゃるのは、石地蔵にお顔を描かれた化粧地蔵さまだ。頭が黒いのが、なんだかかわいい。お花の容れ物がマグカップというのも、微笑ましい。

 れんくみさんにはぐれたまま、出口に来てしまった。出口の岩には彼岸花が三本。

 思い切って出るも出会えず途方にくれる。とはいえ、お土産の買えるホールがあったので、そちらに入って物色する。たぶん彼女はまもなくここに来るはず。ほどなく、れんくみさんが追いついてくれた。安堵。安堵したので、物色した物件を購入する。

 ペーパーナプキンに目がないのです! 北斎の浮世絵をプリントしたものと、和風賽子(さいころ)プリント。

 たぶん京都国立博物館で今秋開催される『鳥獣戯画展』で販売されるだろうなあ・・・と思いつつ、先取り。