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紙魚子の小部屋 パート2 plus はてな版 (2009年9月〜)

平凡な主婦の日常と非日常なおでかけ記録、テレビやラジオや読書の感想文、家族のスクープなどを書いています。

紙魚子(しみこ)のおでかけのあれこれ、ユニークな家族、節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物などを書いています。

日本のボレロ

以前の記事「紙魚子の小部屋」は下のリンク集から読めます。

 なにげなくBGMとして聞いているNHK-FM。土曜の21時から『クラシックの迷宮』という番組がある。博覧強記な片山杜秀さんがナビをしてくださるパーソナリティだ。

 丁度晩ご飯の片付けの時間で、H氏は洗いもの、私はおばあちゃんの就寝前の介助(その後H氏の手伝い)をしているので、フルは無理だけどところどころを聞くともなく聞いている。

 先日は「日本のボレロ」というお題だった。ワンフレーズを延々と繰り返すクラシック音楽だ。もちろん作曲者ラヴェルの有名な名曲『ボレロ』である。

 最初にその本家であるおなじみの「ボレロ」が流れる。パリ管の演奏でクリュイタンス指揮の名盤だ。

 で、「日本でも『ボレロ』に影響を受けた曲はあまたある」、という片山さんのコメントに間髪をいれず続いたのが、これ。チョー有名過ぎるイントロ。 

 ♪だん、だだだ、だん、だだだ、だん、だだだだだだだだだ

 ご存知、「テレビドラマ“水戸黄門”主題歌“ああ人生に涙あり”」  

 もーーーー、真剣にノケゾリましたよ。やられたー! 片山さんの容赦ないストライクゾーンに打ち抜かれた。

 しかも「あまり皆さんが聞かれたことの無い3番を聴いていただきました」と片山さん。クールで滑らかな早口で情報量てんこ盛りのうえ、ありあまるサービス精神だ(汗)

 片山さんは「日本人はベートーベンのようなソナタ形式で論理的に構成された音楽より、『ボレロ』のような繰り返しの続く音楽の方が、受け入れやすいんです。なにしろ盆踊りの伝統がありますから」と続ける。

 そっかー! 『ボレロ』は盆踊りだったのかー! 目からウロコだ。  

 昭和10年くらいには、日本では『ボレロ』ブームがあったくらい、日本人はボレロが好きだったらしい。『ボレロ』ブームって!                            

 その後も 

「映画“座頭市血笑旅”から“メインタイトルの音楽”」  

                       (伊福部昭・作曲)

「映画“羅生門”から“真砂の証言の場面のボレロ”」     

                       早坂文雄・作曲

                       (9分00秒)

                    (管弦楽)新交響楽団

                     (指揮)芥川也寸志

 という、マニアックながら知ってる人は知ってるかも、という曲のあと、

「交響写景“明石海峡”」           菅原明朗・作曲

                      (13分00秒)

           (管弦楽東京フィルハーモニー交響楽団

                     (指揮)指揮者不詳

  (NHKのアーカイブス音源提供) 

 という幻のような音楽までもが登場する。

 音源はレコードでも蓄音機の蝋缶(これもそーとーなマニアだが)でもなく、「NHKアーカイブス」って!! なんでそんな曲知ってるねん!!と、思わずツッコミたくなるくらいだ。                                     

 私はここまでしか聴かなかったのだが、ネットで番組のメニューを調べてみると、その後も聞いたことの無い海外での演奏者や曲のあと、「NHK大河ドラマ赤穂浪士”のテーマ音楽」(芥川也寸志・作曲)や「NHK大河ドラマ源義経”のテーマ音楽」(武満徹・作曲)などを、番組終盤で流すという、親方に配慮したメニューだったようだ。なんとそつのない(笑)

 しかし、気になるのがラストのこの曲。

ボレロ」           ラヴェル作曲、八尋健生・編曲

                       (3分00秒)

            (演奏:男声合唱)北村哲朗と不気味社

          <秘密結社不気味社 G.R.F.BR1>  

 あ゛〜〜〜あ゛! 

 これ、聴きたかった!! 

 「秘密結社不気味社」って!!めちゃめちゃ気になるじゃありませんか!!!

 で、ネットで探しましたよ。見つけて聴いてみました。あまりの爽快な不気味さに爆笑!

 ぼ、ぼぼぼ、ぼ、ぼぼぼ、ぼ・・・ぼぉ〜ぼれぼれぼれぼ、ぼれろ〜♪ 

 ぜひ、どこかのCMで使って欲しい。