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紙魚子の小部屋 パート2 plus はてな版 (2009年9月〜)

平凡な主婦の日常と非日常なおでかけ記録、テレビやラジオや読書の感想文、家族のスクープなどを書いています。

紙魚子(しみこ)のおでかけのあれこれ、ユニークな家族、節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物などを書いています。

京(みやこ)へのいざない展

以前の記事「紙魚子の小部屋」は下のリンク集から読めます。

 遅ればせながら、10月3日のお出かけ記事。

 秋はチカラを入れた美術館・博物館の企画展が目白押しで、すでに見に行きたいものもいくつか決定しているので、さくさくとこなして行かなければならない。「10月中には、あれとこれと・・・」と考えると、手近なところから片付けて行こうと、漫画の源流『鳥獣人物戯画』を見に行くことに急遽決定!

 京博の囲い。石垣の上にレンガと鉄柵だなんて、やるな、明治の宮廷建築家・片山東熊(とうくま)氏。年間パスポートで、チケット売り場はスルーできる。

 さすが宮廷建築家だけあって、いつ見ても宮殿のような威厳と気品のある佇まいだ。この旧館は企画展を担当しているのだが。

 が? んんー!? 誰もいない??

 でも鳥獣戯画の看板があるのに?

 予告!!!

 大チョンボで、漫画の源流は来週からの開催だった。おっとっと!!

 しっかりHPの画面見ろよ、自分! 「鳥獣戯画」の案内チラシをトイレにまで、それも2枚も貼ったのに、絵しか見てないって! 数字くらい読んどけよ、はからずもフェイントをかけてしまったぢゃないか・・・。

 でも大丈夫、ゼンゼンがっかりじゃない。ヤセガマンじゃなく。

 同じ京博の敷地で、まっさらの平成知新館では『京(みやこ)へのいざない』展が開催中だ。これもやはり、見たい展示だったからね。

 京博に来たら、道端のお地蔵さんを必ず拝むおばーちゃんみたいに、ロダンの「考える人」とご対面せずにはいられない。

 が、ただいま撮影中なので、仕方なく後ろ姿のみ。

 京都タワーとのツーショット。

 でもまあ、ロダンの「考える人」の後ろ姿がセクシーなことにも気づけたし、いいか。意表を突く「考える人」の魅力発見。

 まるで佐川美術館みたいなふんだんに水を利用したアプローチから、入口に向かう。以前の静かで人影もまばらな、ひんやりした常設展の会場とは打って変わった新品の展示館「平成知新館」だ。

 1Fの仏像群がいきなり圧巻!! 仏像好きの方は必見! 

 大阪・天野山金剛寺の本尊、巨大な大日如来坐像と、脇侍の不動明王坐像が、ひときわ巨大で、会場内を仕切っている(イメージです)。

 その金色の巨大な大日如来座像さまの光背にも、たくさんの観音様たちがいらっしゃって、そのポージングがなかなか・・・。「は〜い!左にいらっしゃるのが、大日如来さまでございまーす」的なポーズとか、ユニークポーズ探しに、しばし没頭しました(笑)

 

 有名な重要文化財で、顔が割れて中から観音様のお顔が覗く、一度見たら忘れないほどユニークな「宝誌和尚立像」(西往寺)も、じっくりと。

 小袖などの着物たちも素晴らしかった。着物の部屋で「梅と箙(えびら/矢を入れるもの)」の模様の小袖に「かわいい!!」と連呼していた若い女子たちが、古代の部屋にあった銅鐸をみても「かわいい!!」と言っていたのが微笑ましかった。彼女達の感性は健全だ! うん、そうだよね、「銅鐸もかわいい」に同感。

 平成知新館は3Fまであり、主にこういうものが見られる。まさに国宝、重文、お宝、ざくざくだ。

 吹抜けになっていて、3Fや2Fからも一部1Fの仏像が見えて、上からの角度からの鑑賞もできる。上からみえる仏像はちゃんと考えてあって、大きいものがみえるよう設置してあるから、お顔の感じとかもはっきり見える。

 込み具合も、丁度いいかんじ。展示を見るに支障はないけど活気はあるという。私は利用しなかったけど、音声ガイドがあってもいいかも。

 残念なのは、中途半端な目録と絵葉書。ガッカリしたあまり買わなかったけれど、むしろ『婦人画報10月号』の特大別冊付録がお値打ちかも。ショップにちゃんと置いてました。金儲けのコラボ(笑)

 ということで、新館はすごい見応えでした。空いていたのに、ここだけで充分くたくた。じっくりとお宝たちを目に焼き付けてきました(忘れるのも早いが)。