鳥獣戯画展
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10月10日は、リベンジで京都国立博物館『国宝 鳥獣戯画と高山寺』展へ。「予告」の吹き出しがとれて、ウサギさんの本来の言葉がでてきた。
長蛇の列は40分待ち。日除け付きの列なので、助かる。その間、読書に励み、おかげで読書会の課題本を読了することができた。
しかしまあ、混んでいること!!! このときは40分待ちでした。5分で20人入れるという手順。
鳥獣戯画展は「高山寺の宝物」からスタートするので、「あれ、意外にスムーズ♡」と喜んでじっくり見ていたら、最後のパートが鳥獣人物戯画の部屋なので、そこでまさかの大行列(汗) しかも進まない。
入る時に40分待って並ぶのは、しっかり覚悟しているからいいんだけど、館内に入ってからの最後の鳥獣戯画のお部屋が、「ため」がありすぎ。
せめて目の前に展示物があれば、館内の列も諦められるんだけど。ガラスケースに辿り着くまで長すぎる列が蛇行して、気分を悪くしたお年寄りもいらっしゃった(困)
暗いから本も読めないし、音声ガイドを繰り返し聴くしかない。あれは改善していただかないとね。ミーハーで見に行くのは辛いから、よっぽど「みたい!!」っていうひとでないと、おススメできないな。「全巻」っていっても、あれだけ待って、巻物がわずか4巻だし(いままで華麗な絵巻をいっぱい見すぎているから、贅沢なことをいう)
京博のツイッターを見ると、混雑具合やどれくらい待たないといけないのかわかるので、どうぞご参考までに。金曜の夜が空いていておススメらしいですよ。
やっぱり絵巻の動物たちは、大変にかわいく豊かな表情だし、知らなかったこともいっぱい。漫画の源流というのも頷けますね。個人的なおすすめは鷹と麒麟です。あんなキュートな日本画の鷹は他にいません(たぶん)
内容的には、『鳥獣人物戯画』の生き生きとした表情の豊かさも、大変わくわくするものだったけど、最初の部屋にあった『明恵上人像』が理想の世界感。木の股に腰掛け、瞑想する明恵上人をリスや小鳥がかわいらしく見守る。静かで愛情溢れる、ほのぼのした彼の晩年の世界だ。
かと思えば、若かりし明恵上人の阿弥陀如来やインド(天竺)への情熱的な憧れの激しさにちょっと引く。あげくに耳を切ったりして、「あなたはゴッホか!?」と胸の中でつぶやいたり。
そういうことで、今回の目玉の『鳥獣人物戯画』以外にも、(私には)面白いものがいくつもあったから、他の高山寺の寺宝も、ぜひゆっくりじっくりとご覧ください。その部分は、普通にすいてますから。
出口付近にいた「ボクたち」。
京博に到着したのが11時、入ったのが11時40分、出たのが14時。クタクタでハラペコなのに、平成知新館の仏像さんたちにちらりと再会しに行く。
京都駅までバスで帰還する。さすがにもう歩くのはムリ(汗) 京都タワーは、なぜか目にするたび撮りたくなる物件。
青空によく映えていた。
こちらは京都駅のビルに映ったタワー。