紅葉パラダイス
美しく紅葉した植栽を愛でつつ、ゲートへ。
お馴染み、企画展の「獅子と狛犬」のおおきな幟(のぼり)がお出迎え。
「どーせ、アンタは長いこと観るんやから、なんか食べてから入ろか」ということで、ミホのショップやチケット売り場を通り抜け、レストラン手前のパン売り場でお買い上げ。とりあえず、ソフトなやつをふたつずつ。残念ながら、激烈に美味しいクロワッサンはまだなかったが、12時に焼き上がります、ということで帰りにまた立ち寄ろう。
ほんとはミュージアムまでは植物たちと語らい、間接照明の付いたシルバーのメタリックな未来感覚あふれるトンネルを歩くのが王道だが、足の悪い二人は電気自動車に乗せてもらい、ゆっくりとミュージアムに移動する。
トンネルの出口からは、社のような入口が見える。これが曲者。「つまらないものですが」とか「せまい家ですが」とか謙遜しつつ、どかーん!!と差し出されるあの感じ。
社の入口の両側には、植栽に隠れているが絶景のロケーションを誇る、贅沢で広大なピカピカのミュージアムがあるのだ。
しかし、ミュージアムに入る前に、まず腹ごしらえ。
入口の下にある無人のオープンテラスで、ケチな夫婦が青空ランチ。紅葉ピクニックだ。
さすがに山の上は、ずいぶん肌寒い。薄いセーターの上に、羊のようなケープを着て来てよかった。
青空には飛行機雲。なんてのどか。
夏場には大活躍したであろう日差しを遮るパラソルは、もう不要とばかりに、閉じられ括られていた。
さて、ほどなく軽めのランチは終了し、
間近に紅葉を見ながら、階段を上がる。
受付を横にみながら、正面はこんなロケーション。
企画展は右に折れていく。ガラス張りの壁が、洗練された建物の中にも関わらず、ものすごい山の中にいるという不思議な感覚を呼び覚ます。来る度に感じるこの感覚が、この場所を桃源郷と思えるのかも。
もっとも秋は「桃源郷」というよりは、「紅葉パラダイス」だ。