金沢女子旅での発見
Kちゃんが大学の入試休暇を利用して、女子友達4人と金沢一泊旅行に行って来た。旅館のタダ券をもらったのを利用し、JRの在来線を乗り継いでの格安青春旅だ。温泉に入って、うまいもん食って、おしゃべりにいそしむ女子旅でもある。
旅館ではちょうどカニ漁が解禁になったばかりで、カニ三昧だったらしい。「今までで一番うまい蟹味噌を食した\(^o^)/」というメールが届いたほどの感激ぶりで、ランチは海鮮丼や生牡蠣、煮穴子など好物食べ放題だったとか(そもそも宿泊代が浮いているので、食費に贅沢出来るのだ)。
で、旅館で「卓球しにいこう」という話になり、わいわいとかしましく卓球を始めたら、社会人男性が「一緒に卓球しようぜ、そのあと飲みにいこうぜ」みたいな感じで入って来たとか。マズイと思ったKちゃんが、「じゃ、お相手願います」と先手を打った。
高校時代は生徒会活動オンリーだったが、なにを隠そうKちゃんは中学時代、学校で一番ハードな部活といわれていた卓球部に所属していたのだ。卓球の才能があるわけではないが、ハードな練習を重ねているので、それなりの実力はある。ついでにいえば、人徳を買われてキャプテンまでしていた。つまり卓球に関しては、4年のブランクがあるとはいえ、素人ではないのだ。
彼女のいうところによれば、「コテンパンに負かしたったから、すごすごと帰りよった。柔道より卓球の方が、護身術として役にたったわ」
護身術としての卓球! かつての吉本新喜劇のスター、故・岡八郎*をもしのぐ名言かもしれない。
*吉本新喜劇の舞台上、故・岡八郎のヤクザものに囲まれたときのギャグで、「おれはこうみえてもな、学生時分は運動部に所属していたんや」、「卓球部やけどな」、そして「それだけとちゃう、空手もや」、「通信教育やけどな」と言って、皆をこけさせる。