「一週間」を思う。
ロシア民謡「一週間」は、こんな歌詞だ。
日曜日に 市場(いちば)へでかけ
糸と麻(あさ)を 買ってきた
月曜日に おふろをたいて
火曜日は おふろにはいり
水曜日に ともだちが来て
木曜日は 送っていった
金曜日は 糸まきもせず
土曜日は おしゃべりばかり
ともだちよ これが私の
一週間の 仕事です
「これが私の 一週間の仕事です」って!?
「おふろをたく」のはまだ赦すとして、「おふろにはいる」のが仕事なのか?主人公は女性らしいので、そういうお仕事ですか?と聞いてみたい。
次に「友達がきて」一泊し、翌日「送っていった」とくるから、ますます怪しい。友達って誰ですか?と聞いてみたい。
でも一番アヤシいのは、「金曜日は糸巻きもせず」のフレーズだ。「糸巻きもせず」何をしていたのかがプッツリ途切れている。目くらましである。よっぽどな事をしでかしているのに違いない。
そして土曜日は一日中、なにをしゃべっていたのやら。怪しい。怪し過ぎる。この怪し過ぎる一週間の「お仕事」の合間には、
テュリャ テュリャ テュリャ
テュリャ テュリャ テュリャリャ
テュリャ テュリャ テュリャ
テュリャ リャ
という謎のリフレインが入るのだ。この不思議なリフレインが、具体的な歌詞部分の怪しさをチャラにする煙幕になっている。
なにか不都合なことをしでかしたら、
♪テュリャ テュリャ テュリャ
テュリャ テュリャ テュリャリャ
テュリャ テュリャ テュリャ
テュリャ リャ♪
と歌ってみたらいい。もしかすると、不意の目くらましに翻弄され、不都合な事実は忘れてもらえるかもしれない。
☆年末の貴重な一日を、ついに掃除できずに終わってしまったので、
♪日曜日はお掃除もせず、スーパーと本屋に行って来た♪
と悲しい替え歌を歌っているうちに、元の歌詞の不審さに気づき、年末の貴重な時間に記事を書いてみたのでした☆