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紙魚子の小部屋 パート2 plus はてな版 (2009年9月〜)

平凡な主婦の日常と非日常なおでかけ記録、テレビやラジオや読書の感想文、家族のスクープなどを書いています。

紙魚子(しみこ)のおでかけのあれこれ、ユニークな家族、節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物などを書いています。

みちくさ三昧

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 こんな風に建築鑑賞をしつつ、ぶらぶら歩いたあげく、かわいい雑貨屋さんにふらふらと立ち寄ったら、もうそこは寺町通り。  はるか昔に訪れたことがある、いかにも老舗の「桂月堂」さんを素通り出来ず、薄暗い店舗に入る。たっぷり洋酒に漬け込まれ、素朴だが丁寧に金紙に包まれたブランデーケーキ(スポンジ生地のみ)を買ったり。  この桂月堂さんは、明治13(1880)年創業の欧風菓子店。もともと御所に納める冠(!!)を作っていた家だけど、文明開化の波に押され、洋菓子店に転業したのだそう。それにしても、大きな転換の商売替えだ。一見、バターのようにも見えるが、包み紙をはがすとこんなかんじ↓  途中にあったハンコ屋さん「田丸印屋」の店頭に並べられた「ひとことハンコ」に夢中になり、思わず物色するも、あまりに面白いハンコがありすぎ、絞りきれずに敗退。私と同じく有名人が発するウィットに富んだ「ひとことハンコ」に足を止め、長期滞在するヒトも(笑)  「ひとことハンコ」は、歴史上の人物や妖怪が、キャラに合致したひとことを発するというオモシロスタンプだ。  個人的にはガガーリンが横目で「青いな」とつぶやくのとか、太宰治がほおづえつきながら「失格」と思い詰めているのが好き。シンプルな駄洒落だけど天草四郎が不機嫌そうに眉をしかめて「かってにしろう」というのもいいな。  近くにある老舗の喫茶店「スマート珈琲店」の前は、平日なのに行列がついて大人気だ。昔はご近所のひとたちが集う憩いの場所だったのに、いつのまにか観光客に占拠されてしまったようだ。商売繁昌はめでたいのだが、幸福なのか不幸なのか迷うところ。  ところで寺町に入ってまもなくのところにあったのが矢田寺。ご本尊は地蔵菩薩で、矢田地蔵として有名なお方らしい。  開山された満慶上人が冥土にいったとき出会った、生身の地蔵尊のお姿を彫ったものと伝えられている。代受苦地蔵とも呼ばれ、地獄で亡者を救う地蔵として信仰を集めている。  かつて、れんくみさんと六道珍皇寺に行ったとき、お盆に先祖の霊を呼び戻す「迎え鐘」を撞いた事があるが、こちらには逆に死者の霊を迷わず冥土に送り出す「送り鐘」が、参拝所の横にあった。  六道珍皇寺の「迎え鐘」と矢田寺の「送り鐘」。なんかセットが揃ったようで、ちょっとうれしい。  さて、ついに、だれもが知るお寺、本能寺に到着した。言わずと知れた織田信長明智光秀に打たれた場所である。  えっ? 本能寺って目的地だっけ?   いえ、目的地ではないけれど、目的地の目印にした場所だ。本能寺の向かいに、目的地のD-MALLがあるから。  長い長いふりの後で、やっとメインがきました。「にっぽんの梅干し展」。