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紙魚子の小部屋 パート2 plus はてな版 (2009年9月〜)

平凡な主婦の日常と非日常なおでかけ記録、テレビやラジオや読書の感想文、家族のスクープなどを書いています。

紙魚子(しみこ)のおでかけのあれこれ、ユニークな家族、節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物などを書いています。

アプローチから玄関

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 栗原邸は門を入っても、直ぐには現れない。  大山崎山荘のアプローチは広大なお庭の果てだったし、滋賀県が誇る八日市の料亭「招福楼」さん(格が高すぎて行った事がありませんが)だって、何ヶ月もその前を通っているのに「どこにあるんやろ?」とわからなかったほど、アプローチが長く建物が見えなかった。りっぱな建物は、そうそう簡単に姿をあらわにはしないものらしい。  とはいえ、栗原邸は別荘でも抜きん出た名料亭でもないので、アプローチはうまく姿が隠れるよう回り込んではいるが、そう長くはない。私邸故に、毎日の生活でアプローチが長いと逆に不便だ。  モーゼが海を割ったように、手入れされた段々が5月の緑を割っていた。  緑の中から現れる、威風堂々のコンクリート物件。  曇りガラスに映りこむ松が素敵。でも落とし込んで大きな画像で見て初めて知った、クモの巣の映り込みがホラー感をそこはかと・・・。  モダニズム建築は、幾何学模様を指向し、嗜好するらしい。◯と△と□をモチーフとして設計のみならず、そのインテリアにまで追求した設計者・本野精吾氏。だから玄関部分は円。というか半円。  照明はピラミッド型の三角。2回の窓は正方形。  半円のなかに正方形。  ところで◯と△と□って、どこかでみたなあ・・・あ、去年の今頃(6月)、建仁寺の掛け軸にあったっけ。禅宗の四大思想(地水火風)を象徴したもので、□は地、水は○、火は△を表していたらしい。日本のモダニズム建築は、期せずして禅とも通じていたとは(笑)  さて、いよいよ内覧です。大入り満員で玄関には履物がびっしりと。