玄関から夕映の間、藤の間。
以前の記事「紙魚子の小部屋」は下のリンク集から読めます。
地下の殺風景なコンクリートの駐車場らしき場所で、第二関門の持ち物チェックを受け、青空の下の上階の入口前へ。
「やっと当たって来られました」とか「私、2回目〜♪」などの声を小耳にはさみつつ、人の波に混ざる。
各国の要人たちが入ったで有ろう入口を、ちょっとドキドキしつつ入る。
正統にお花が御出迎え。バックは銀箔の屏風。
これはサイドから見た所。
豪華絢爛ではなく、あくまで「侘び寂び」を意識して?
いや、この感じは違うな。いかにも外国の方向け。
「夕映の間」のつづれ織り。
今泉今右衛門氏の白磁の壷。
障子はわざわざ1枚紙でなく、縦に継ぎ足して。古式よりの張り方。木の部分も木目が美しく、恐ろしく上質なものに見受けられる。
障子も襖も、黒い漆の部分がしっとりと艶やかに光る。こんな滑らかで漆黒の漆塗りには、そうそうお目にかかれない。建具の中にも、工芸技術の粋が集まっているのだろう。
晩餐会なども行われる「藤の間」には、
洋食器やカトラリーの類いも展示されていた。
ライトは思いっきりモダンに。
「藤の間」の所以となったタペストリー。
それとなく高度なワザを駆使した調度も、タペストリーのそばに置かれている。
紗とか羅などを駆使した逸品。透ける素材なので夏らしい。