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紙魚子の小部屋 パート2 plus はてな版 (2009年9月〜)

平凡な主婦の日常と非日常なおでかけ記録、テレビやラジオや読書の感想文、家族のスクープなどを書いています。

紙魚子(しみこ)のおでかけのあれこれ、ユニークな家族、節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物などを書いています。

藤の間から桐の間

以前の記事「紙魚子の小部屋」は下のリンク集から読めます。

絽や紗のカーテンの前には、截金(きりかね)が施された板戸。ここはステージで、能や日本舞踊が上演される。

 こんなところにも、錺金物(かざりかなもの)が。

 「藤の間」のタペストリー全体はこんなかんじ↓ ちなみに「藤」の花言葉は「歓迎」なのだとか。

 人間国宝みたいな方たちが作ったような品々を後にして、廊下からお庭を見る。

 トンボやアメンボが飛び交う水のある風景は、お宝の数々を見た後では、ほっとする。

 お次は、「和の晩餐室」である「桐の間」。「五七の桐」が装飾モチーフとして使われているのだ。漆塗りの座椅子の後ろに「五七の桐」が見える。

 雪見障子になっている。上下にスライドさせると、下部がガラス面になるのだ。

 それにしても各国要人クラスじゃなかったら、プレッシャーでへしゃげそうになるだろう。格式高過ぎて、寛げない(笑)

 廊下の障子は石積貼りになっている。高貴な人の障子の、古式ゆかしい伝統の貼り方だ。

 もしかしたら「すごいもの」なのかもしれないけど、こういう地味なものに視線が吸い寄せられる。石の上に柱が乗っかっているだけ。伝統的な耐震構造だ。

 土間のコンクリート(違うかな?)に、小石がほどよく入っているのも心憎い。たったこれだけで、ぬくもりのある上品な佇まいになる。