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紙魚子の小部屋 パート2 plus はてな版 (2009年9月〜)

平凡な主婦の日常と非日常なおでかけ記録、テレビやラジオや読書の感想文、家族のスクープなどを書いています。

紙魚子(しみこ)のおでかけのあれこれ、ユニークな家族、節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物などを書いています。

名古屋を路上観察。

以前の記事「紙魚子の小部屋」は下のリンク集から読めます。

 バスはそこそこ観光客が乗っていたのだが、私が下車する手前の「徳川美術館」でどっと降りられた。ここが名古屋観光のメインなのだろう。

 メインにも関わらず、私は行った事が無い。かろうじて、名古屋城(当時の面影を偲びたい歴史ファンには不評かもしれないが、子ども連れにはサービス精神とホスピタリティのある楽しいお城だった)と水族館には行っている。そもそも名古屋自体にそれほど行ったことはなく、アイム・ストレンジャー・ヒアーなのだ。

 私が降りたのは「文化のみち 二葉館前」だった。その停留所になっている「文化の道」のメインそうな「二葉館」ですら、次点の物件だ。なんとなく勘でしかないのだけど、私の中の「文化のみち」のメインは橦木館(しゅもくかん)。

 ええと、どこやろ? と、いい加減に歩き出す。そして結果的には、目的地からはずれていったのだが。

 お約束の名古屋城シャチホコの地元名物デザインの消火栓のフタ。

 ところがこのマンホールのフタが意味不明。なんだろう? アメンボ?

帰宅後調べてみたら、アメンボは単なる名古屋市上下水道局のイメージキャラクターだった。マンホールにつきものの「郷土自慢要素」じゃないのが、逆に新鮮。

 自転車で配達中の郵便局のオジさんを呼び止め、橦木館への道を聞く。親切に教えてくださったオジさんの、ネイティブ名古屋弁にメロメロ。いつからか方言フェチになったらしい、と自覚を新たにする。地元の人と話したい気持ちって、ここから来ているのかも。「家族に乾杯」だけじゃなくて、地元のひとと言葉を交わすのは、観光地を巡るのと同じくらい、旅の醍醐味だ。

 そしてこの先、テンションをあげる物件に偶然遭遇。迷子になってみるものである。こちら↓

 築100年ばかりの長屋である。そう張り紙がしてあった。自分で「長屋です」という建物をみたのは初めて。つまり意識して「長屋」というものを見たのが初めてなのだ。

 なかなか骨太で反抗的態度の住人がいるらしく、それが長屋という物件に似合っていて面白い。電線のゆるい感じもほのぼのする。

 「文化のみち」らしきところに入ると、こんな物件に遭遇する。

 長屋とは逆のベクトルの物件だけど、こういうのも楽しい。

 夜に灯りが入ったら、また別の趣があるのかも。

 ちょっと遠回りしたけど、橦木館に到着。やれやれ。

 私にとってはゴージャスすぎず、地味すぎず、ちょうどいい洋館だ。期待大。でもその前に、お昼ご飯にしようっと。橦木館内にカフェがあるから、そこで。一石二鳥なのだ。