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紙魚子の小部屋 パート2 plus はてな版 (2009年9月〜)

平凡な主婦の日常と非日常なおでかけ記録、テレビやラジオや読書の感想文、家族のスクープなどを書いています。

紙魚子(しみこ)のおでかけのあれこれ、ユニークな家族、節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物などを書いています。

井原鉄道

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 井原鉄道の電車に乗り込む。土地勘のない私の質問に、改札の駅員さんは親切だった。

 清音を出発すると、蛇行する大きな川に鉄橋が架かるダイナミックな風景が流れて行く。ローカル線ならではのわくわく感だ。高い場所に鉄路があるので、流れ行く風景が見晴らしが良くて素敵。

 「吉備真備」という駅があって「えっ?!」と驚く。あの吉備真備のこと? 

 奈良時代阿倍仲麻呂と一緒に唐へ留学した学者で、陰陽道の祖ともいわれた人が駅名に? 安倍晴明と並ぶ伝説の宝庫みたいな人が、イラスト入りで駅の看板になっていた「吉備真備駅」。

 これは次の「備中呉妹(びっちゅうくれせ)」という駅名とともに、「遠くにきたもんだ」という感慨をも抱かせてくれる。

 

 まもなく道半ばかな、という「矢掛(やかげ)」駅のホーム。

 こういうホームは、いかにも「夏休みに故郷の田舎にやって来ました」感の懐かしさを覚える。初めて来た場所にも関わらず。

 田んぼと山の車窓風景は、滋賀県でも見慣れているのだけど、どこかが違う。もっと懐かしい感じがする。

 う〜ん?

 あ、わかった! 田んぼの形が区画整理されない昔のままの歪な形だからだ。

 うわー、いいなあ! 区画整理されてあぜ道がまっすぐで、広くキレイな四角の田んぼになってから、田園風景の魅力が半減したもんな。作業はもしかしたら、しやすいのかもしれないけど。

 そして吉備真備に続くビッグネームが「荏原(えばら)」に登場。

 フルでいうと「(北条)早雲の里 荏原」駅だ。早雲の横顔のアップが描かれている。

 

 「北条五代を大河ドラマに!」キャンペーンが繰り広げられているのだろうか? 

 

 岡山県のはずれ、広島県に隣接するのは「子守唄の里 高屋(たかや)」である。「ねんねこ しゃっしゃりませ♪」で始まる「中国地方の子守唄」発祥の地であるらしい。

 どうやら井原線では、それぞれの駅の「これっ!」という人物やものを、駅名の看板や駅名の枕詞?としてとりあげ、地元をフィーチャーしているらしい。すばらしい努力の結晶だ。通りすがりの人間でも井原鉄道に乗るだけで、この地の歴史や特色が立ち上がって来るのがわかる。

 広島県福山市に入った御領、湯野の次が、神辺(かんなべ)。ここで下車して、もたもたと改札を出て、もたもたと駅から出る。そのあと、さんざん道草をしてしまうのだが、それは次回。