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紙魚子の小部屋 パート2 plus はてな版 (2009年9月〜)

平凡な主婦の日常と非日常なおでかけ記録、テレビやラジオや読書の感想文、家族のスクープなどを書いています。

紙魚子(しみこ)のおでかけのあれこれ、ユニークな家族、節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物などを書いています。

豪商のお屋敷探検

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 9月6日には午後より、夫の同僚の方のおうち見学。

 ん? おうち?

 縁側からこんなお庭が見えるお宅を「おうち」?

 さらに、こんな照明器具があるのに「おうち」?

 もっと言えば、こんなに立派な古井戸のある邸宅を「おうち」?

 こんな太い梁のある屋根裏の物置がある場所を「おうち」?

 その上、こんな石畳が敷いてあるのに、「おうち」?

 

 おまけに、こんな髪結いさんの絵が掛かっているのに「おうち」?

 しつこい。

 もういいだろう。ただの「おうち」でないことは、一目瞭然だ。夫の同僚のMさんご一家は、空家になっていた豪商の近江商人屋敷を買い取り、現在進行形でゆっくりとリフォームしながら住まわれているのだ。

 夫の同僚だというMさんは世を忍ぶ仮の姿で、じつは秘密結社の一員だと夫にカミングアウトされた(笑) だから外観の家の全体像については内密に、ということで画像は流出できない。それでも内部のみならと、Mさんの許可が下りた。

 H氏が提出してくれたMさんの資料によれば、リフォームにはすでに家屋購入の値段を越え、8桁単位のお金がつぎ込まれているらしい。つまり、新築した方が安いのである。しかも家主は共働きながら、サラリーマンなのだ。

 リノベーションの苦労は金銭面だけではない。それ以上に困難を極めたのは、古民家を元と同じように復元出来る職人さんが見つからないのだ。さすが秘密結社の工作員、90近い、とうに引退した大工さんを頭にチームをつくり、和釘でつくるように、と指示を出したらしい。それでも、こっそり電気ドリルやネジを使った大工スタッフに対し、ソフトな物腰とはうらはらに、決して自らの意志を曲げないコダワリ者のMさんがどう対処したのか、私は恐ろしくて聞けなかった。

 (次につづく)