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紙魚子の小部屋 パート2 plus はてな版 (2009年9月〜)

平凡な主婦の日常と非日常なおでかけ記録、テレビやラジオや読書の感想文、家族のスクープなどを書いています。

紙魚子(しみこ)のおでかけのあれこれ、ユニークな家族、節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物などを書いています。

青春18キップの期限日

以前の記事「紙魚子の小部屋」は下のリンク集から読めます。

 こないだ息子Tくんが帰省したとき、「神戸で一番好きなカフェはどこ?」と訊いてみた。やはりお店の良し悪しは、地元の人に聞くのが一番なのだ。

 答えはなんと、「にしむら珈琲店。本店が一番」。

「ケーキは?」

「ケーキも」。

 正直、「チェーン店かい・・・」と思った。だけど地元の人の意見は尊重しないとね。

 最後の青春18キップは、ほどよい距離感のある、関西人の憧れの地、神戸に決定。ぶらっと歩いて、お店をのぞくのも楽しいところだ。

 そんな「ぶらっと歩いて」楽しむはずが、到着するとザンザンと土砂降りになった。神戸は道を迷うと殺風景なところを延々歩く、という苦い経験を何度かしているので、しっかりプランを立てて来ていたのだが、土砂降りは想定外だった(悲)

 気分はオムライスだったので、調査のうえ決定した「オムライスが評判の洋食店」に向かい、傘から振込む雨に半濡れになって、とぼとぼと徒歩で歩く。

 お店がもうすぐ、という場所の交差点で、さらなる悲劇が待ち受けていたとは、誰が知ろうか。もしかしたら神戸にはよくあることなのかもしれないが、歩道橋でしか渡れない交差点だったのだ(泣) 階段がウィークポイントになっている私には、結構な試練だった。

 それでも以前よりはずっと足もがんばってくれるようになったので、手すりを頼みの綱にして渡りきる。

 しかし、転んでもただでは起きない私は、交差点の角に、一駅向こうまで行って訪ねようとしていたパン屋さんの本店があるのを見逃さなかった。電車移動しなくてもすむやん。これはラッキー。帰りに行ってみよう(再度、歩道橋経由だが・汗)

 (意識的に)モバイルがネット環境にない私は、プリントアウトしたグーグルマップで道を確認しつつ、雨の中に佇む個性的なお店を発見した。ついたー!

 ライバルは異人館「うろこの館」なのだろう。

 「グリル末松」さん。店の前に椅子が並んでるのが、人気店のあかしだ。

 歴史を感じさせる入口だ。赤提灯は電気式。雰囲気のあるドアをあけて中へ入ると、カウンタ―席に椅子が若干。かろうじて空いていたのでカウンタ―に座ったけど、2階席もあるらしい。愛されている店らしく、たくさんの愛が込められたメッセージが書かれてあった。

 注文をしてほどなく、ごく薄いタマゴの膜をまとったオムライスが到着する。上品な感じでいかにも老舗っぽくて美味しいけど、私はどちらかといえば大阪駅の食堂街にある「北斗星」のが好きだなあ。

 ムーミンに出て来そうな造りの洋食屋さんを出て路地を歩いていると、おそろしく敷居の高そうなお店があった。場違いな場所でいきなりの出現に驚く。

 驚きのあまりピントもずれた。もちろん素通りだ。なんとはなく急ぎ足になり、Tくんイチオシの「にしむら珈琲店本店」へ向かう。