大寧軒の庭園
足を踏み入れた場所は、いきなりマイナスイオンとフィトンチッドのシャワーでおもてなし。
門のすぐ中は緑で溢れかえっている! 横も下も上方も。まるで別世界。
せせらぎの音、水のキラメキ。しかも心が洗われそうにきれいな水だ。まだほんの入口、庭園にすら入ってないのに!
いかにも「茶亭どすえ」な趣のある数寄屋門。さすがは茶人の作った庭だ。
切り株跡には、キノコ。確信犯で育成中か?(まさか?)
屋根にもニョキッと。確信犯で育成中か?(まさか!)
それにしても見事な苔だ。昨夜雨が降ったから、めったになくらいキレイなんですよ、ラッキーですね! と案内係の方がおっしゃっていた。
飛び石のところにある小さな看板は、「苔を踏まないでください」でした。
亀のカタチの「手水鉢(水鉢)」。
頭の部分。石も苔むして、いい感じ。
地面も緑の絨毯だ。
お馴染みの池を巡る「池泉回遊式庭園」だ。
灯籠その1 わりとよく見るカタチ。
灯籠その2 灯籠の上に灯籠、その上にまた灯籠。
三つの鳥居を組み合わせた三柱鳥居。京都三珍鳥居のひとつ、蚕ノ社(右京区)の鳥居を模したものと言われている。他の京都珍鳥居は、厳島神社破風型鳥居と北野伴氏社石鳥居だとか。どんな珍鳥居なのか、そっちも見てみたい。
三柱鳥居の横手には竹。
バックには滝。
滝と向き合うカタチで三柱鳥居を見ると、鳥居の中に滝の水が注ぎ込んでいるように見える。(帰宅してから他の人の写真をみて気づいたので、自分では写真を撮っていないですが・汗)
灯籠その3。味のある石の風合い。上半分でごめんなさい。
万両と島のような苔むした石。でも撮りたかったのは、池の中。これが琵琶湖から流れている水である何よりの証拠は、シジミの貝殻が池の底にあること。白っぽいものがシジミの殻の内側だ。琵琶湖からシジミのタマゴが流れて来て、自然繁殖したものだとか。
苔を踏まないように気を付けて飛び石を歩いて行くと、
待合の西に玉石を敷きつめた枯山水式の涸れ川もある。
兵庫県の城崎温泉のほとりにある玄武洞から持ってきたという石柱。
石を積みあげたものかと思えば、これは160万年前に噴火した時に出来た自然石らしい。柱状列石という。急速に冷えて横に亀裂が入っているというもの。
玄武洞ではこのような石がたくさんあるようだが、今は天然記念物になっており、持ち出し禁止。しかし、こんな石に目を留めるとは、さすが薮内家のお方。
みどりと水と日だまりと、
ちょっとだけ色づく紅葉と、
せせらぎの音を聴きながら、茶室の「環翠庵」に向かう。