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紙魚子の小部屋 パート2 plus はてな版 (2009年9月〜)

平凡な主婦の日常と非日常なおでかけ記録、テレビやラジオや読書の感想文、家族のスクープなどを書いています。

紙魚子(しみこ)のおでかけのあれこれ、ユニークな家族、節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物などを書いています。

大寧軒の庭園

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 足を踏み入れた場所は、いきなりマイナスイオンフィトンチッドのシャワーでおもてなし。

 門のすぐ中は緑で溢れかえっている! 横も下も上方も。まるで別世界。

 せせらぎの音、水のキラメキ。しかも心が洗われそうにきれいな水だ。まだほんの入口、庭園にすら入ってないのに!

 いかにも「茶亭どすえ」な趣のある数寄屋門。さすがは茶人の作った庭だ。

 

 切り株跡には、キノコ。確信犯で育成中か?(まさか?)

 屋根にもニョキッと。確信犯で育成中か?(まさか!)

 

 それにしても見事な苔だ。昨夜雨が降ったから、めったになくらいキレイなんですよ、ラッキーですね! と案内係の方がおっしゃっていた。

 飛び石のところにある小さな看板は、「苔を踏まないでください」でした。

 亀のカタチの「手水鉢(水鉢)」。

 頭の部分。石も苔むして、いい感じ。

 地面も緑の絨毯だ。

 お馴染みの池を巡る「池泉回遊式庭園」だ。

 灯籠その1 わりとよく見るカタチ。

 灯籠その2 灯籠の上に灯籠、その上にまた灯籠。

 三つの鳥居を組み合わせた三柱鳥居。京都三珍鳥居のひとつ、蚕ノ社(右京区)の鳥居を模したものと言われている。他の京都珍鳥居は、厳島神社破風型鳥居と北野伴氏社石鳥居だとか。どんな珍鳥居なのか、そっちも見てみたい。

 三柱鳥居の横手には竹。

 バックには滝。

 滝と向き合うカタチで三柱鳥居を見ると、鳥居の中に滝の水が注ぎ込んでいるように見える。(帰宅してから他の人の写真をみて気づいたので、自分では写真を撮っていないですが・汗)

 灯籠その3。味のある石の風合い。上半分でごめんなさい。

 万両と島のような苔むした石。でも撮りたかったのは、池の中。これが琵琶湖から流れている水である何よりの証拠は、シジミの貝殻が池の底にあること。白っぽいものがシジミの殻の内側だ。琵琶湖からシジミのタマゴが流れて来て、自然繁殖したものだとか。

 苔を踏まないように気を付けて飛び石を歩いて行くと、

 待合の西に玉石を敷きつめた枯山水式の涸れ川もある。

 兵庫県城崎温泉のほとりにある玄武洞から持ってきたという石柱。

 石を積みあげたものかと思えば、これは160万年前に噴火した時に出来た自然石らしい。柱状列石という。急速に冷えて横に亀裂が入っているというもの。

 玄武洞ではこのような石がたくさんあるようだが、今は天然記念物になっており、持ち出し禁止。しかし、こんな石に目を留めるとは、さすが薮内家のお方。

 みどりと水と日だまりと、

 ちょっとだけ色づく紅葉と、

 せせらぎの音を聴きながら、茶室の「環翠庵」に向かう。