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紙魚子の小部屋 パート2 plus はてな版 (2009年9月〜)

平凡な主婦の日常と非日常なおでかけ記録、テレビやラジオや読書の感想文、家族のスクープなどを書いています。

紙魚子(しみこ)のおでかけのあれこれ、ユニークな家族、節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物などを書いています。

もっぱらエンブレム問題。

以前の記事「紙魚子の小部屋」は下のリンク集から読めます。

 山田さんは前日、NHK-FM番組の「今日は一日プログレ三昧」で10時間の長丁場を「プログレ原理主義者」としてゲスト出演されていたので(そして当然打ち上げもありで)、「声ががらがらで、すみません〜」と登場された。

 

 まず個人的に最近の悲しいアクシデントの話から。

 コレクションされていた時計関係の書籍がある事件により大部が破損してしまい、そのショックから立ち直るため「落ち込んだときには熊野路!」と決意して、自家用車で和歌山へ。ちなみに「おれが死んだらセイコーミュージアムに寄贈予定」だった規模の資料だったそうだ。ものすごい稀覯本もあったらしい。

 ところが和歌山には台風15号が接近していて、「今の内に和歌山から脱出しなくては」と早々に出立するも台風に追いつかれ、ナビに従って旧道を通るとどんどん水かさが増し、「あやうく死ぬところ」だったそう。

 という災難続きの山田さんの話題は、「新国立競技場問題」。

 これについて彼は、すでにいろんなところで発言されていらっしゃるらしいので、詳しくは割愛するけれど、オリンピック誘致は神宮(緑地)地域の開発が目的だったとか、建築物の高さ規制の緩和変更についてなど。

 そんなあれこれを胡散臭い連中がごり押ししたあげく、結局この問題は誰も責任を取らない事態に。この「だれも責任を取らない」体質は、メガソーラー設置による鬼怒川氾濫の問題にも続いて行く。「メガ」なんて発想自体がいまや時代遅れなうえ、そもそもエコじゃないと。

 結論は高度成長期の夢から早いこと覚めて、現代がネット社会であることを受け入れて、個人が対処できる規模くらいにスケールダウンするなど、発想を変えないとひどいことになるという、ものすごく面白いダークなトークだった。

 つづいてはみうらさんが、両手の人差し指を立てて「佐野研二郎」風に登場。相変わらず面白おかしい話術でどうでもいい?話を盛り上げて、絶好調。

 佐野さんが「にゃんまげ飛びつこうCM」で「みうらじゅん賞」を受賞していたとか(実は彼自身も忘れていて、「アッコにおまかせ」を見ていてこの驚愕の事実を知ったらしい)、警察のキャラクター「ピーポーくん」が「ピープル&ポリス」の略だったとか。

 みうらさんが、おかーさんと中華料理屋で「又吉というひとが、じゅんのマネしてる」ということから端を発して、昨晩大げんかしたとか。この話はトークセッションでも引き続き行われ、「おれ、オジー・オズボーン(ヘビメタ界のカリスマらしい)に似てるっていう人もいたけど、さすがにそれは」と本人が否定気味だったのを、山田さんが「いや、似てる!オジー・オズボーンに似てるよ!」とうれしそうに肯定されていた。そこから、「誰ににているか」という話から「ちゃんと特徴のある似顔絵の描きやすい顔になるべき」という結論に至った。

 ちょっと元気のなかった泉麻人さんを挟んで、ラストは安斎肇さん。

「いただく」ということについての、エンブレム問題をネタにしたごく短い解説。

 これからは「パクった」ではなく「いただいた」といいましょう、と。そして「いただく」というからには、その対象に愛や尊敬がなくてはならないと。今回はその部分が問題だったと。

 たとえば前回の東京オリンピックのシンボルマークやポスターを作った亀倉雄策先生は、「このマークは『ラッキーストライク』からとりました」と、ちゃんとカミングアウトされている。

 そのあとは4人でのトークになったが、なんだろう、この心地よさ。このほんわかした空気感。この4人の仲良しさ加減が、ほんとに心地いいんですよ。もう話の内容はどうでもいいから、この空気に浸っていたい、みたいな。

 いい話だったのは、安斎さんがみうらさんに、「地獄ってホントにあるのかな?」と真面目に聴いて来たので、みうらさんも真面目に対応された話。詳解・地獄の書といえば「往生要集」でしょうということで、高額の分厚い単行本を買い込み、苦心して読み込まれたそうだ。ひとくちに地獄といっても、その種類はものすごい数になるらしい。同じ地獄に堕ちるとしても、友達と一緒なら心強いだろうが、それは難しそうだ。

 でも一緒の地獄に堕ちる方法はあるらしい。現世で行った悪行の種類によって落ちる地獄が決るから、ものすごくレアな悪行をふたりですればいい、というのが、みうらさんのアイディア。そうすれば人口密度が低いレアな地獄に堕ちることが出来る。

 そのレアな悪行とは「象に酒を飲ませる」というもの(笑) 山田さん曰く、「その地獄、インド人ばっかりだよ!」

 でもね、友達が「地獄ってあるのかな?」とつぶやいて、「往生要集」を買って読み込む人は、そうそういない。みうらさんの、そういうとこがいいんだよね。彼がずーっと人気者で、友達多いのわかるわ〜。