合同読書会
毎年の11月の(私的ビッグ?)イベントが終了した。子どもたちの母校のPTA活動の一環である読書会と、そのOBによる読書会が、合同で行う読書会である。ぐっと年齢層に幅ができるので、読み方や意見にも幅ができ、いつもとはまた違う豊かさがある。
双方に所属している私は例年この回の当番に当たっているのだが、みなさんのご協力のもと、好評のうちに終了して、ほっとしているところ。というか、まるでヌケガラ。もっとも私がちゃんと仕切れたかというと、はなはだギモンだが(汗) それでも両者をつなぐ人間がいるというだけでも、多少はリラックスできる場を作れるのならばうれしい。
テキストは早野龍五/糸井重里『知ろうとすること。』(内容はリンクの青字部分をクリックしてみてください)。小説ではないので、感想ってどうなんだろうと心配だったが、杞憂におわって安堵。参加者は10名余。
若ママ読書会のメンバーが、シニア組に臆すること無く(みなさん、とてもあたたかで優しいので怖れることはないのだけど・笑)、忌憚ない発言してくださるので、より盛り上がったし、当時関東在住だった方の貴重な体験談なども聴けて、実りある時間だった。
そういえば読書会では、個々の体験談を聴くことが多いのだが、それがめっぽう面白いのだ。読書感想といっても、本から自らの体験を呼び起こされることって、多いのである。
逆に本から未来の体験を引き出されることも。私の「行きたい場所」のスタートは、まず本から始まっていることが多い。今週の土曜日に行く山崎の観光ポイントを巡るウォークツアーも、名建築の写真集にあった「聴竹居」の写真を見ることから始まったし、千利休が作った茶室、国宝・「待庵」はマンガ「へうげもの」で読んだからこそ、ぜひ見てみたい!と思ったんだし。
で、掃除中のタブー、「本ぱらり」をしてしまったのだけど、それが「日本建築集中講義」(藤森照信×山口晃)だったため、なんと「聴竹居」も「待庵」もしっかり掲載されており、お手軽に予習ができてしまったというタナボタも。
過去にも未来にもつながる読書(最近はビジュアルが多いが・汗)は、やっぱりすごい。