雨の中、「橡(とち)の木茶屋」へ。
宝積寺の途中から、雨が本降りになりだした。晴れ男・晴れ女の押さえもここまでだった。天気予報どおりでもある。
次の大山崎山荘まで、最初は下り坂が続くが山道らしいあやうい足元なので、膝が万全ではない私には下りなりの辛さも。下りがあると思えば、次は登りに転じたりして、一難去ってまた一難だ。
しかし大山崎山荘のゲートを入れば、登りながらも、きれいでなだらかな坂道となる。山荘の維持管理もさることながら、広大な庭園のメンテナンスも気になる所。
大山崎山荘には、美術館になっている本館以外にも、ふだんは非公開ながらお茶室がふたつある。ひとつは橡の木茶屋、もうひとつは彩月庵だ。
途中のレストハウス(旧車庫)にて、一旦トイレ休憩。
これが「橡の木茶屋」。ログハウス風で、とてもお茶室には見えない(汗)
椅子に座ってお茶を楽しむ、立礼の茶室なのである。
んんん〜。アーリーアメリカンなお茶室なのだが、一歩中に入ると・・・。
そこには和の世界が。
天井と照明は、和以外のなにものでもない。
床には丸太の断面が! 縦に丸太が埋め込まれているのだ。
扉も鉈彫りっぽく素朴だが、木目を生かした装飾。
周囲の障子を開け放つと、見事な紅葉の枝葉が目に飛び込む。
自然木を用いた床柱。
作り付けのベンチかと思いきや、床の間だった(汗)
同じ作り付けで縁側のようなものも。竹の意匠がおしゃれ。
かと思えば、木の一枚板で作られたステキなテーブルと椅子も。
紅葉のバックのコンクリートが惜しい。
非公開の物件だけど、ここには入ったことがあるのを思い出した。たまたま家族で来た時、ここで中国茶のワークショップをされていたのに参加したことがあったのだ。イベント時には、使わせていただけるのだろう。