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紙魚子の小部屋 パート2 plus はてな版 (2009年9月〜)

平凡な主婦の日常と非日常なおでかけ記録、テレビやラジオや読書の感想文、家族のスクープなどを書いています。

紙魚子(しみこ)のおでかけのあれこれ、ユニークな家族、節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物などを書いています。

天保山でヨロヨロ。

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 「もっきりや」を出た後は、地下通路を大阪駅目指して急ぐ。電車を乗り継いで天保山まで行かねば。  なのにデパートの入口前で「マルセイバターサンド」が販売されていたら、寄り道も辞さなかったりした。  おばあちゃんの大好きだった「『りくろーおじさんのチーズケーキ』が焼けました〜。焼きたてです〜」の声にも足を止めたが、こちらは嵩張るのとリュックにいれたらペッチャンコになるので、涙をのんで断念。帰宅直前だったら、迷わず買っていた。ちなみに「りくろーおじさんのチーズケーキ」は大阪みやげの定番になっているらしい。購入は行列覚悟。18�pのチーズケーキが1000円で充分なおつりが来る、という安さも魅力。あのクックパッドで、「りくろーおじさんのチーズケーキの味再現レシピ」なるものがあるほどの人気ぶりだ。  と、さまざまな誘惑に翻弄されつつ、環状線に乗り込む。10分足らずで弁天町に着き下車する。弁天町での発車メロディー「線路は続くよどこまでも」を聞きながら案の定少し迷いつつ、中央線乗り場へ。そこからは6分で大阪港に到着し、すでに8千歩以上歩いてる足に喝を入れながら。大阪文化館・天保山を目指す。  早くもクリスマスの飾り付けがされた洒落た建物を眺めたり、 海遊館前の大観覧車に目を眩ませたりしながら、なんとか海遊館近くまで到着。  それにしてもこの観覧車、へたをすれば公道にまで進出しそうな勢いだ。  真下から見上げると、宇宙ステーションのような迫力。ペングゥィンたちもびっくりぽんだろう。  「海遊館」を通り抜け、坂や階段という障害物を乗り越えてやっと、「大阪文化館・天保山」に到着。ここで初・藤城清治さん鑑賞だ。「愛と平和の祈り 藤城清治展」を観る。子どもの時から知っている人なのに、半世紀もたって「初」だなんて。(以下はポストカードよりの画像)  足元の床のアクリル板の下に展示があったり、三面を鏡張りにしたりと、鏡を多用した斬新な展示。合わせ鏡を使った展示は初めて。  影絵の展示は絵画とはすいぶん違うようだけど、大阪を描いた大作が面白かった。90才を越えて、しかも大病を乗り越えた後に、あの大画面を作り上げるとは人間業とは思えない。  ご存命中に一回見とかないと、と思っていたので、やっと叶えられて安堵。  陶芸家の清水さんといい藤城さんといい、逆境に負けないどころか、逆境を糧にしてさらに力を増すスゴさをみせていただいた。老いも若きも女性でごった返すミュージアムショップで、少しだけカードを買って帰る。  はやくも灯りがともり始めた街を、限界をとうに越えた足を引き摺りつつ、家路を急いだ。 「愛と平和の祈り 藤城清治展」は12月20日まで。平日:午前10時〜午後5時まで ※日曜のみ:午前10時〜午後6時まで (入館は閉館の30分前まで)/会期中は無休です。