第9を聴きに行く。
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10日ほど引き摺っている風邪が、あとちょっとというところで直りきらないまま、元同僚のMさんが出演される市民の合唱団と地域のアマチュア・オーケストラがコラボした第9を聴きに八日市のホールまで。チケットは購入済みで、場所もしっかりチェックして、珍しくおひとりさまの自家用車で。
プロの指揮者やソロパートの声楽家を迎えての、市民手づくりの「第9」。考えてみれば久しぶりの生クラシックで、まさに「音楽に身を委ねる」心地よさを体感。それもまた、平和であることの賜物。つくづくと平和を祈り願わずにはいられない、素晴らしい公演だった。
指揮者の方が最初に音楽についての説明をしてくださった。
「人間にはいろんな感情があり、それを第1楽章から第3楽章が表しています。でもそんな感情を乗り越えた、もっと大きな素晴らしい力が人間にはあります」 ちょっとしたことだけど、すごく効いた。
市民の方手づくりの舞台とプロの方の公演とのおおきな違いは、この一回の一期一会に魂を込める熱量だ。そういうときは、舞台の上でもいろんな奇跡が起こったりしている(はずな)ので、たぶん1回やるとやめられないのかも。