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紙魚子の小部屋 パート2 plus はてな版 (2009年9月〜)

平凡な主婦の日常と非日常なおでかけ記録、テレビやラジオや読書の感想文、家族のスクープなどを書いています。

紙魚子(しみこ)のおでかけのあれこれ、ユニークな家族、節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物などを書いています。

湖東町へ

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 今回は珍しく迷子にならずに目的地までたどり着けた。

 まずは湖東図書館で、かつて同僚だった方々に再会する。

 今なら「無理、絶対!」と断言できるほど体力的にはハードな現場だったけど、素敵なキャラクターの方がたくさんいらして、仲よくさせていただけた楽しい職場だった。オープンの時間になると「あけま〜す!」と職員さんの元気な声が響き、それはまるで「船が出るぞ〜!」という船出の合図のようで、なんだかワクワクしたものだった。

 睡眠時間もギリギリで運転中にうっかり瞬きをすると、そのまま昏睡しちゃいかねないくらいだったけど、ほぼ1日置きの勤務だったからなんとか続けられたのだ。その頃はおばあちゃんも、かろうじて一人で家にいられる状態だったし、H氏にとってもエポックメイキングな年だった。

 あんなにハードな日々だったのに、大好きなひとたちが沢山いたから、きっと大切な想い出になっているのだろう。

 さて湖東図書館から少し離れた場所にある「探検の殿堂」が、本日のメインの目的地。いろんな妖精さんたちの展示があるのだ。 ということで、徒歩で移動する。

 たぶん南極観測船をかたどったと思われる建物だ。池を回り込んで目的地へ。

 ベンチもある。

 タロとジロのブロンズ像もある。

 池の周りには桜の木も植えられていて、ライトアップできるように、地中に灯りが埋め込まれていた。季節がよければ格好のデートコースだが、生憎冷たい風が吹く季節には誰もいない。

 誰もいないが、水鳥たちが大量にいた。

 もちろん野生の鴨などだから、人間を警戒している。

 私が近づくと、対岸近くへと移動していった。

 「池に鴨」といえば、サリンジャーの『ライ麦畑でつかまえて』のラスト近くで、セントラルパークの鴨たちのことを心配する主人公の事を思い出す。村上春樹さんの『ねじまき鳥クロニクル』のラストにも「池のカモ」について、ちょこっと書かれていたっけ。

 そんな風に文学についてのふか〜い思索にふけって池沿いを歩いていたら、近づいて来た。

 「西堀榮三郎記念 探検の殿堂」。