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紙魚子の小部屋 パート2 plus はてな版 (2009年9月〜)

平凡な主婦の日常と非日常なおでかけ記録、テレビやラジオや読書の感想文、家族のスクープなどを書いています。

紙魚子(しみこ)のおでかけのあれこれ、ユニークな家族、節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物などを書いています。

国会を一巡。

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 宿に帰ろうと電車に乗って、さすがに長い一日の疲れが出たのか、ぼんやりと外を見ていた(地下鉄なのに!) 

 疲れて心がカラッポのときには、魔がさすことも神がかることもある、というのはときたま体験することなのだが、このときもたぶんそうだった。

 「国会議事堂前」というホームの看板に反応した。なにかに呼ばれるように、国会議事堂前で下車した。去年の9月の安保関連法成立の様子が、憤懣やるかたなかったせいで、「なんとかせねば」という想いは今も持っている。そんな気持ちが「なにかをせねば」という引力になったみたいだ。

 なにも考えてなかったが、とにかく「引力」に従って、さまざまな祈りとともに、でも心はカラッポなまま国会を一周した。

 しかしその1周が、寒くて暗くてとてつもなく寂しい場所なのに驚く。まるで田舎の夜道のようだ。

 それでも等間隔で立っている、みたことのないような長い警棒を持ったお巡りさんがいるので、身の安全は保証される。逆に不審者として尋問されたとしても、右手にネクター不二家の袋、左手に木村屋のあんぱんの袋を持っていれば、物好きな観光客として認知されるだろうと確信していた。

 ライトアップされた国会議事堂の先端を見つつ(なんだか不気味だった)、遠くで暖色に光る東京タワーを眺めつつ(これはこの場所での唯一の希望の光だった)、遭遇するお巡りさんをちょっと気にしつつ、途中足がバテそうになりつつ(汗)、なんとかワンラウンドを敢行できた。安倍晴明的に言えば、呪(しゅ=まじない)をかけてきました、みたいな達成感(笑) 

 呪っていっても「のろい」じゃなく、「神仏その他神秘的なものの威力を借りて、災いを取り除こうとする方の術」ね。

 

 国会を一周して、やっぱりあの場所には魑魅魍魎いるよね、いるよね!という気配を、濃厚に感じた次第です。さて私の呪(しゅ)は、功を奏するか、効き目無しか?

 国会前ではカメラが容量いっぱいになり、写真は撮れずじまい。この日は宿で古い写真データを消去するのに追われました(汗)