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紙魚子の小部屋 パート2 plus はてな版 (2009年9月〜)

平凡な主婦の日常と非日常なおでかけ記録、テレビやラジオや読書の感想文、家族のスクープなどを書いています。

紙魚子(しみこ)のおでかけのあれこれ、ユニークな家族、節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物などを書いています。

桜をひとりじめ

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 目的地は 「藤樹の里あどがわ」という道の駅だ。ここに「扇子の絵付け体験」ができる工房がある、という情報を得たので、立ち寄る事にした。

 駅で聞いたら「バスはしばらくありません」とのこと。「徒歩15分くらい」ということなので、道順をきいて歩く事にする。まず駅に近い郵便局に寄り道したので、そこから近めの、聞いた道とは違うけど方向はこんな感じかな、という細い道を歩く。

 満開の桜が、春風にはらはらと散る無人の公園があったので、おもわず寄り道してしまう。こういう寄り道が、「おでかけ計画」をどんどん時間を押してしまうのだけど、直そうとも思わない気まぐれ野郎です(汗)

 だってこんなにきれいなんだもの!

 足元だって。

 この碑はなにかしら?

 「承久の変」で隠岐に流され、その地で没した「後鳥羽上皇」の歌碑でした。後鳥羽上皇は、平安時代の終わりから鎌倉時代の始めにかけての人物。

 安曇川の青柳・西万木付近一帯に、以前は「万木(ゆるぎ)の森」と称する広大な森が存在したらしい。別名「鷺の森」とも呼ぶ。後鳥羽上皇がこの地を訪れ、諸国からよろずの木を集めて植えられたことに由来すると伝えられる。和歌に秀でていて、小倉百人一首の札の一つ「人もをし 人も恨めし あぢきなく 世を思ふゆゑに もの思ふ身は」の作者でもある。

 歌碑の歌は、

いかなれば 万木のもりのむら鷺の 今朝しもことに立ちさわくらん

 藤棚があるから、5月には藤の花もきれいだろうな。

 桜の木の上には、新緑の柳。

 

 桜と黄菖蒲のコラボ。石塔もある。夢のような光景だ。

 水の流れる池もあり、鯉が花筏の下を泳いでいた。

 本当の観音様がいらっしゃっても不思議ではない、美し過ぎる場所だ。

 いにしえの昔に思いを馳せつつ、ひとりじめ状態の風景にリフレッシュされつつ、「萬木公園」を後にする。