苦あれば楽あり。
今日はシニア読書会。
テキストは湊かなえさんの「母性」。どんどん心が暗くなり、何度も挫折しかけた(読みやすい文章なのに)。「告白」のトラウマもあるので、救いようのないラストだったらどうしようと、リタイアを考えたことも一度や二度ではない(汗) 救いようのない話がダメではないのだけど、意味なく救いようがないのは、やっぱりつらい。
とりあえずネットで確認したら「一応ハッピーエンド」とあったから安心して、やっと今朝読了できたが、やっぱりサイコなこわい話やわ〜。
それでも読了したからこそ、読書会の楽しさを満喫できた。意見の共感もさることながら、違う意見にも耳を傾ける寛容さも、ソフトな言葉遣いやユーモアを交えた話術や体験談に、いつもながら楽しいひととき&ふたとき。このドライヴ感や読解の深まりがあるから、読書会はやめられない。
「つまらなかった」「共感できなかった」という場合も、ちゃんと言葉を尽くして思考を巡らせ話す姿勢や、体験を交えた具体例などをあげたりして、ユーモアと冷静さをもって説明できる人たちの話には、ほんとうに引き込まれてしまう。知性という言葉を再確認できるひとときでもある。
第2部(有志ランチ)では、久しぶりに中華のランチを食べて美味しかったのも、シアワセだった。カリッと揚がった豚肉に、とろっと甘酢がかかった酢豚って、家ではほぼ作らない一品なので。おなかにやさしい中華粥や、ほんのり甘いかりっとした大学芋もね。充実したおしゃべりと一緒なので、よけいに美味しいのです。