珈琲神社 その1
さて、午後3時半という中途半端な時間に到着して、ウミネコや松島近くの太平洋を眺める以外に、私がしたことは。
さかのぼる事2ヶ月前、8月にネットで南三陸のホテルの近場に、徒歩圏内で行ける場所がないか検索していた。すると少数のブログで、とある喫茶店についてアツく語っているのを読んだ。
いはく、その喫茶店の近くには「まずい珈琲」、「やばい珈琲」という看板がでていること。
いはく、なのに珈琲はサイコーに美味しく、タコのピザやパスタも絶賛を惜しまないほどの旨さだということ。
いはく。非常にとぼけたマスターで、冗談を連発すること。
また、震災ボランティアさんのブログでは、その喫茶店も相当被害が出ていそうなのに、支援物資を届けに行ったら、「うちより困っている人のところに回してあげてください」と言われたとか。心打たれたボランティアさんが、そのずいぶん後に、再び客として喫茶店に立ち寄ったら、すべてがたいへんに美味しく感動して、「南三陸に来たら、絶対ここに来るべき!」と全力で押されていた。
その喫茶店は正式には「珈琲神社」、略式には「珈琲G」と記載されていた。
ああ〜、気になる! 私の嗅覚が「ここはマスト!」と囁き続ける。
しかし!
ネットで調べて見ると「月曜定休」らしいじゃないか。がっかり!!
って、それ調べてから宿をとれよ!
いやいや、それでも外観の写真だけでも・・・とホテルを出たのだった。それにバスの窓から一瞬通りかかったお店を見たら、灯りがついていたようにも見えたので、「もしかすると・・・」という期待もあったのだ。
とにもかくにも。ホテルを出て、右に山際、左に海という風景を見つつ、歩き出す。すると、ありましたよ! 例のひとをくった看板が。
しかも、字体がホラー。
このしつこさ!
うんうん、ウワサ通りの看板が♡
おお、薪が山積み! ということは、石窯ピザなのかも。チープなつくりの建物も、妙にお洒落だ。
とりあえず珈琲を注文する。
南三陸のマスコット、モアイを象ったビスケットがおまけに付いて来た♪
もしかするとお皿も手づくりかも?
そもそもテーブルからして手づくりっぽい??
ちょうどいい雑然感が、やたら居心地のいい場所なのだった。完璧にオシャレな、とか一分の隙もないグッドセンスなカフェは、ちょっと苦手だったりする私には丁度いい。
観葉植物の向こうの赤いぐたっとしたヌイグルミは、タコで〜す。上方にある四角い棚は神棚?で、「珈琲神社」という「お札」??が中央に鎮座ましましていた。う〜ん、ジョークの境界がわからん!
窓の景色は絶景。海に面したテラス席もある。
ハンモックまで!?