盛岡を歩く その3
秋の夕暮れが、足早に近づいているので、私も負けじと足早になり、中央通りへ移動する。
とはいえ、ちょっと寄り道して、「啄木新婚の家」を覗いて見る。
上がるのは残念ながらパス。無料で自由にあがっていいんだけどね。それにしても、あたたかな灯りの色だ。
やっぱりほら、新婚さんのおウチだし、夕方だし、遠慮しとかないとね。
畳のハマり方が、ちょっと変っている。単に古くなってズレているだけなのかな?
「不来方の お城の草に寝ころびて 空に吸はれし 十五の心」
新婚さんの家を出る。道の向こう側にユニークな店名のお店が。唐突だけど別に意味はなく、店名が面白い、というだけで採取。
ここですっかり日が暮れてしまったし、時間的にも閉館時間を過ぎただろうしで、お城界隈の観光は諦めることに。18時まではオープンらしい中央郵便局に向かって、本日ラストの風景印をいただいた。
縁取りが鉄瓶の模様らしいとワクワクしていたら、いつのまにか普通の丸形に更新されていて、ちょっとガッカリ。絵柄には鉄瓶もあるんだけどね。
お城の方角にまっすぐ。暗くて何も見えないけど、たしかこちら方面に、盛岡のお土産が一同に集う「らら岩手」があるはずだから。この看板のお店は観光案内所じゃないけれど、きれいでおしゃれなお姉さんが、「らら岩手」の場所をわかりやすく教えてくださった。
「らら岩手」で、閉店間際まで、あーでもないこーでもないと迷いながら、ここでは嵩張るもの、重いものをあれこれ買い込んで宅急便で送ってもらう。ほぼ私が帰宅する頃に到着するらしい。岩手、やっぱり遠し。
盛岡の百貨店「カワトク」前。素敵な灯りの木があった。なぜか東京の銀座を思い出す。ごめん銀座さん、比較にならないよね。単に夜の街歩き、というだけの共通点。でも盛岡のメインストリートでもあるので「盛岡銀座」かも。
「開運橋」まで帰って来ました。駅まではあと一息。
鉄橋のような橋、というか鉄橋そのもの。
「そら青く 開運橋の瀬戸物の ランプゆかしき 冬をもたらす」
by宮沢賢治
大正時代の当時、できたばかりの鉄骨製橋の欄干に瀬戸物製の油壺付きランプがともされていた様子をうたったものらしい。
開運橋のたもとで、信号待ちをする人々。
晩ご飯は、もう暑くはないけれど「ぴょんぴょん舎」駅前店の「盛岡冷麺」!に決めていたが、用心してハーフサイズに。う〜ん、普通サイズでもよかったな。これ、去年私がハマった韓国麺と似た味で、なかなか美味しかった。
でも、やはり人気のお店なので、テーブルがどんどん埋まって行く。ひとりでテーブルを占拠するのは申し訳なく早々にお店を出たから、ハーフサイズにしたのは間違いではなかったかも。
でも、夜中におなかがすくのもなあ・・・と、結局駅ビル・「フェザン」のレストラン街で、調整しやすい回転寿司を食べる事に(笑) ちょっと高級な感じのお店だったので、一皿300円以上のものがけっこうあって、安くはなかったけど、やはり美味しかった。
ちかくに椀子そばのお店もあり、さすがは岩手。ショウウインドウも楽しい。暖簾は郷土芸能の「鹿(しし)踊り」。これが4日目への布石となっていた。 まあ、4日目も岩手ですから、あたりまえといえばあたりまえなんですけどね。