ワンダーランド、はじまる。
芸術の秋が、スタートした。信楽の桃源郷『MIHO MUSEUM』にて、「若冲ワンダーランド」が始まった。って、今日、それを知ったばかりなんだけどね。
20年以上にわたる伊藤若冲の追っかけとしては、見逃す訳にはいかない。MIHOの館長、辻惟雄氏の面目躍如たる企画展だろうから、江戸時代の京都画壇好きにとっても、見逃す訳にはいかないだろう。なんといっても、『奇想の系譜』(ちくま学芸文庫、2004年)、『奇想の図譜』(ちくま学芸文庫、2005年)の著者である。彼の、まさにストライクゾーンの企画なのだ。面白くない訳が無い。
以前、京都国立博物館の館長が、熱狂的なスターウォーズ・ファンだったため、国立博物館で(!!)「スター・ウォーズ展」が開催されたことがあった。私は見ていないから、それについての論評はできないが、さぞかし熱の入った展示だったことだったろうと思われる。こういう博物館のマニアックな「公私混同」ぶりは、なかなか面白いような気がする。
「ワンダーランド」では最近新たに発見され初公開となる若冲の「象と鯨図屏風」が目玉、かつ中心作品になるらしい。
象と鯨!
なんとダイナミックな組み合わせなことよ! さすが若冲である。しかもそのレイアウトというか、構成というか、切り取り方というか、そういうのも、いかにも彼らしく、斬新でモダン。
2009年9月1日(火〉〜12月13日(日)までと、会期は長いのでチャンスは何度もありそう。途中展示替えがあるので、複数回見に行っても、新たな発見がある。
でも、会期が長いものに限って、うっかり見逃したりするので、油断は禁物。しかも、いまやすっかり人気者の伊藤若冲。きっと、閑静な山の中なのに、込み合うだろうなあ・・・(汗)
お近くの方は是非! 下にこの企画展の案内にリンクを貼っておきますので、ご覧ください↓「象と鯨図屏風」も見られますよ。