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紙魚子の小部屋 パート2 plus はてな版 (2009年9月〜)

平凡な主婦の日常と非日常なおでかけ記録、テレビやラジオや読書の感想文、家族のスクープなどを書いています。

紙魚子(しみこ)のおでかけのあれこれ、ユニークな家族、節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物などを書いています。

スイートホームは・・・

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 最近の私のスタミナ源は、NKHの連続ドラマ『ゲゲゲの女房』である。

 昨日は『花の東京〜♪』と浮かれ気味のヒロインが、これから自分たちが暮らす家の酷いボロさに愕然とするシーンで終了した。しかも不吉なカラスの鳴き声までもが。

 本日はヒロインにとって、踏んだり蹴ったりの東京一日目だった。障子は破れ、襖は古びていて、曲がったり歪んだり。埃っぽくて、曇りガラスの外は墓場で、畳はササクレている。

 ストーブには灯油がなく、食料はお米のみ。集金の取りたて屋が複数現われる有様である。

 ほとんど相手のことを知らない新妻で、いきなり異境の地に来てこんな目に遭えば、心細さでテンションは、いやがうえにもダダ下がる。それでもけなげに「実家とくらべちゃいけん! ここから始めればいい」とつぶやくヒロインのけなげさに、おもわずムネキュンだったりする。

 日が暮れかかり、晩ご飯の支度をしつつ「おかずはどうしよう・・・?」と悩む布美枝は、夫にお店の場所を教えてもらおうと仕事場に入り、そこで見たものに凍り付き、思わず「ひっ!?」と息を呑み、後ずさりする。夫、茂はまるで怪談のように「みたなぁ〜・・・」的視線で振り返る。

 このシーンが最高によかった〜(笑) たぶん『墓場の鬼太郎』の最初のシーンと、妖怪の数々を彼女は見たのだった。あの不気味な漫画原稿、本当によかったなぁ。

 

いつも思うことではあるけれど、NHKの大道具さん、小道具さん、美術スタッフさんはすごい。あの昭和テイストの家は、たしかにボロだけど、細かな意匠があったりする家でもある。手を入れて暮らし方を考えたら、もう少し素敵な家になるのではないか・・・と夢想する余地だってある。

 そんなキャパのあるお家を作り上げてくれた美術スタッフさんたちに、拍手。