平和と戦争
昨日とは打って変わって、うららかで晴れ渡り、温かく気持ちのよい戸外だ。思わず厚手の毛布を洗ってしまったくらい。イヤな事は青空の彼方へ追いやって、平和な気持ちを満喫しよう。
玄関先を掃除したり、花を生け直したり、ごそごそしているうちにお昼近くになる。
そうだ、お昼ご飯を食べる前に、柿の木の下の雑草を少しむしろう。カラスノエンドウや大群となったミントをむしり、ホタルブクロの株を残していく。ホタルブクロは日陰が好きなので、柿の木陰に移植したのだ。
しかし、昨年茂って細い枯れ木のようになった、たぶんミントの残骸を引き抜いたとき、「なんじゃこりゃ〜〜!」と逆上する事態が勃発した。
昨年の文化の日に、H氏と退治しまくったイラガの卵。これでもう、来年の柿の葉っぱは安泰と微笑み合ったのだった。それがなんということだ。ミントの枯れ木の根元に、ふたつもみっつも、イラガの卵がしがみついているではないか!!
ぬぬぬ〜〜〜! ゆるせん!! こんなところに隠れていたとは〜〜!!
折しも柿の柔らかい若葉が、ゆっくりと広がってきたところなのだ。この前途有望で希望に満ちた若人を、みすみす毛虫野郎の食い物にされてたまるものか〜〜。
ということでミントの枯れ木を引き抜いてゆく。業腹なことに、どの根元にも複数のイラガの卵がくっついているではないか〜。なんと小癪で姑息な奴らなのだ〜〜! ええい、いますぐ成敗してくれるわ〜。
という風に平和な午前中は、たちまちにして殺戮の昼飯前へと塗りつぶされたのでありました。