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紙魚子の小部屋 パート2 plus はてな版 (2009年9月〜)

平凡な主婦の日常と非日常なおでかけ記録、テレビやラジオや読書の感想文、家族のスクープなどを書いています。

紙魚子(しみこ)のおでかけのあれこれ、ユニークな家族、節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物などを書いています。

油日神社

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 さて、引き続き油日神社へ。白洲正子さんが油日神社についての魅力的な文章を書かれているので、ずっとまえから行ってみたい神社だった。

 でも電車で行くにも車で行くにも、ずいぶん不便な場所にある。滋賀県と言えど、ほとんど三重県の入口だ。油日駅の次は柘植、つまり三重県になるのだから滋賀県のはずれなのである。

 しかもJR草津線油日駅から徒歩30分とあるのだ。徒歩30分! それは「タクシーで行け」ということじゃないか! 油日神社行きの路線バスはないのだそう。それだけで挫折してしまう。一日に数本でもいいから公共の交通機関がないと、観光地としてはダメじゃん。

 今回は車で連れて行ってもらえたけど、のどかな田舎道をずいぶん迷った。やっとたどり着いた油日神社の駐車場の入口で、またもや飛び出し人形がお出迎えだ。

 血色のいいピンク色の肌で手足も長い健康優良児だ。赤シャツを着ているから健康なのだろう(©『坊ちゃん』の教頭こと「赤シャツ」)。どうりでシャツの裾が翻るほどのスピードで走れるはずだ。

 しかし道路に飛び出すというよりは、茂みに逃げ込む、という感じが。もしかして、よほどコワい物に出会うのだろうか?・・・うーん。 

 回廊をもつ堂々たる、しかも美しい楼門。残念ながら仁王像があったらしい場所は、からっぽだ。

 門からコの字形に広がる回廊は、シンプルなのに上品でエレガント。この門ならたとえ国宝でも驚かない。

 もちろん細工物も↓

 門の上方中央あたりには

 蓮の花の彫り物や↑

 うねる龍と雲の彫り物がある↑

 油日(あぶらひ)神社は聖徳太子の創建と伝えられ、油の神さまとして全国の油業者の信仰を集めているらしい。

 油の一斗缶が奉納されているけれど、ずいぶん古そう。

 この滋賀県のはずれにあるあまり著名でない神社で、よしながふみ原作で映画化された男女逆転劇、「大奥」の撮影が行われたそうだ。メインではなく、ちょっとした場面なんだけど、嵐の二宮くんが降臨されたんだな。

 楼門外の小さな水路や石畳なども、キチンと管理されていて、清々しくきれいだった。