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紙魚子の小部屋 パート2 plus はてな版 (2009年9月〜)

平凡な主婦の日常と非日常なおでかけ記録、テレビやラジオや読書の感想文、家族のスクープなどを書いています。

紙魚子(しみこ)のおでかけのあれこれ、ユニークな家族、節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物などを書いています。

ちゃちゃちゃ

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 本法寺の境内にある京都府指定有形文化財の建物たち↓

 かなりカッコイイ多宝塔だ。

 

 鬼瓦だって、どうして味がある。

 本堂の前に涼やかな姿の松が。

 なんと本阿弥光悦直々のお手植え松だった。

 本堂の前で枝を広げる桜。「もうちょっと遅う来たら、ええもんみせたったのに、惜しかったのう」とばかりに蕾をいっぱい付けていた。これはこの日、至る所で桜に言われた(ような気がする)セリフだ。

 どんなお方かは知らねども、初めての摩利支天詣で。20代の頃に旧制高校が舞台のマンガ『摩利と新吾』を夢中で読んだので、一度、摩利支天にはお参りしたかったのだ。摩利支天は主人公の名前の由来だ。

 仁王門から出たら、いやに美しい大きな柳の枝が、風に吹かれてなんとも雅びな風情だ。でもその隣には、不審げに私をみる警備員の姿が。

 警備されている、ゆかしい門をくぐっていかれるのは、着物姿の上品なおばさま方だ。えっと、お茶会?

 暫く歩くと、左手にりっぱな建物がある。なんだろう?

 なんと千利休ゆかりの碑がある。その名も「不審庵」だ。茶道の表千家の本拠地、ホームグラウンドである。しかし「不審庵」とはつけもつけたり。

 いいなあ。ウチも「たぬき亭」改め「不審庵」には及ばずながら、「不庵」とか「迷庵」とか「怪庵」とかに改名しようかなあ。

 ツーと言えばカー。山といえば川。そして、お茶といえばお菓子だ。老舗の京菓子司である俵屋吉富の小川店。でもちょっと敷居が高そうで入れなかった・・・。というか、時間もなかったし。

 帰宅後調べてみると、この寺之内町という界隈には、日蓮宗のお寺がひしめいているそうだ。また、本法寺の表門が面する小川通には、茶道の表千家不審菴裏千家今日庵(茶道会館)や茶道具・茶器を売る店が並んでいた。まさに「ちゃちゃちゃストリート」。お茶どころが宇治というのは有名だけど、茶の湯文化が北区の小川通りというところにあるなんて、「知ってる人」しか知らないだろう。

 白壁・瓦葺き!!の塀の内側にあるのは、「てらのうちようちえん」! 春休みなので、しんとしていたが。白い八重桜がみごとに咲いていた。

 珍しい桜を見た後は、茶道具のお店のショウウインドウを眺めつつ、堀川通に戻って行った。さすがに茶道具のお店に入る勇気はない。お値段もお値段だものね。

 さあ、銀閣寺方面のバス停、探さなくちゃ。