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紙魚子の小部屋 パート2 plus はてな版 (2009年9月〜)

平凡な主婦の日常と非日常なおでかけ記録、テレビやラジオや読書の感想文、家族のスクープなどを書いています。

紙魚子(しみこ)のおでかけのあれこれ、ユニークな家族、節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物などを書いています。

真如堂へ

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 桜を撮った時点で電池切れにつき、カメラはアウト。堀川通に出るも、この通り沿いには金閣寺には行くけれど、銀閣寺方面に行くバス停はないことが判明する。

 どうする?

 そうだ、たしか北大路通りには銀閣寺方面のバス停があったはず。10分も歩けば北大路通りだから、北大路に出たら最寄りのバス停で待とう。小野篁紫式部墓所も時間がないので通り過ぎ、バス停に到着。ちゃんと銀閣寺に行くバスもくることになっている。

 しかし、なかなかこないぞ。10分以上待つ。日焼けしそうなくらいに日差しが強い。そしてやっときたら、案の定、満員。

 昨年も「恵文社一乗寺店」に行くときバスの窓から見た、京大や百万遍を通過して銀閣寺の匂いのする風景に移り変わり、ほどなく真如堂前につく。

 ついた〜!

 という喜びもつかのま、矢印に従って坂(舗装された山道?)をのぼるも、一向にそれらしき物が見えず、焦る。しかも登る登るで息切れしたあげく、下り坂になっていくじゃないか!? クエスチョンマークとエクスクラメーションマークが、頭の中で入り乱れる。それでも最初の案内と一本道を信じて、そのまま行くと、やっとそれらしき石段と門が見え、めでたく真如堂に到着する。

 真如堂、という名前から、小さなお堂を想像していたのだが・・・立派なもんじゃないか。紅葉の名所なのは知っていたが、来るのは初めて。

 真如堂は正式には「真正極楽寺」といい、比叡山延暦寺を本山とする天台宗の寺院だ。この寺院のあれこれには、「日本霊異記」みたいな不思議な伝承が山ほどある。(興味のある方は、真如堂のHPをご覧下さい)

 美しい三重塔とか元三大師堂とかをちら見して、ともかくも大きくて立派な本堂へ。拝観料600円也を支払うと、窓口で250円で販売されているのと同じお菓子、「花供曽(はなくそ)」をいただけた。涅槃会の期間限定の授与物だそう。

 真如堂の「花供曽」は、お正月、ご本尊にお供えした鏡餅のお下がりを小さく刻んで軽く焼き、黒砂糖をからめて菓子にしたもの(「京のおせん処 田丸弥」でつくられているので、そこでも販売されている)。

 変わった名前は、仏様への供物を意味する「花供御(はなくご)」に由来し、親しみをこめて「はなくそ」といわれるようになったという説もある。「花供曽」をいただくと無病息災で過ごせるといわれているが、東福寺で入手したものとは違い、豆は入っていない。吉田神社(節分行事で有名)が近いから、節分の豆は余らない?

 受付には、なかなか興味深い授与品があり楽しそうだが、それはまた帰りにしよう。まずは涅槃図だ。