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紙魚子の小部屋 パート2 plus はてな版 (2009年9月〜)

平凡な主婦の日常と非日常なおでかけ記録、テレビやラジオや読書の感想文、家族のスクープなどを書いています。

紙魚子(しみこ)のおでかけのあれこれ、ユニークな家族、節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物などを書いています。

宝物館「国宝殿」

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 新たに写真をアップしました。

 きれいに整備された駐車場に車を停め、どこもフリーで入れるように「セット券」を千円にて購入。東塔エリアとその場所にある国宝殿に行くんだから値段的には一緒。それで欲深く西塔エリアや横川エリアにも行けば、なおお得である。駐車場は無料。

 入って直ぐに国宝殿はあった。(写真はパンフより)

予習をする時間はなかったので、この中の仏像の知識は皆無だったが、なにしろ1200年の歴史の場だし、平安・鎌倉期の仏像が結集しているんだから、期待ではちきれそうだった(笑) おまけに天台宗の仏像だからバラエティに富んでいる、はず。今日は準備万端に、お数珠だってしてきた。

 入ってすぐわかった。「キターーー!」というやつね(笑) なんて個性的で見応えのある仏様たちなんでしょうか!じっくりとゆっくりと仏様たちと対峙する。

 H氏はそそくさと見るので(あまりほとんど興味なし!)、ずっと先にいってしまう。ひとりなら、もっと時間をかけて対話し、メモとかもしたかも。片道1500円もするドライブウェイを使って来た甲斐があったというものだ。

 延暦寺を代表する仏像らしい五大明王像も、かっこいい。紅蓮の炎を背負って、ポーズを決める明王さまたち。

 H氏によれば大威徳明王さまを乗せた牛は「こんなはずでは・・・おもたい」とちょっと沈鬱な表情らしい。大威徳明王さまは、ひとりでカラダ3人分だからね。

 降三世明王が踏みつけているのは邪鬼ではなく、なんとシヴァ神とその妻だ。神夫妻を踏みつけるとは、なんと大胆な明王さまだろうか。見た目大人しそうな感じのご夫妻なので、お気の毒な気もする。

 五大明王様ご一行ではないが、部屋の突き当たりにも邪鬼を踏みつけた仏像がいらっしゃった。が、その邪鬼、なんだか表情が嬉しそう? しかも両手を上げてガッツポーズしているようにも見える?? ・・・まさかのドM邪鬼?

 千手観音さまもいらっしゃって、H氏が観音様のたくさんの持ち物のひとつを指差して「こんなの持ってはるけど??」と不審そうに問いかけた。

 「ああ、千手観音さまは、普通にこれ持ってはるよ。唐招提寺の門の千手観音さまも、持ってはったし、ドクロ。・・・そやけど、このドクロは真ん中歯抜けで面白いよね。なんか子どもが作ったドクロみたいにかわいい」

 千手観音さまのドクロは髑髏杖といって、すべての鬼神を意のままにあやつるものとか、死(はかなさ、諸行無常)の象徴とか、いろんな説があるみたいだ。

 いやいや、そんなツッコミどころ満載なだけでなく、真面目に見応えありましたから。

 仏像だけでなく、25菩薩来迎図を描いた厨子も荘厳で、バランスよく上品だったし。

 三筆といわれる能書家のひとり、嵯峨天皇の直筆も見られた。書はさっぱりわからない私がみてさえ、さすがと思うくらい堂々として個性的で力強くカッコいい字だった。開祖、最澄さまの書もあったが、正直、真面目ひとすじで面白うないのう〜な感じだった。ごめん!最澄さま。

 思いっきり国宝殿を満喫して、退屈そうに出口付近で待っていたH氏と合流したのだった。ごめん!H氏!

 不動三尊。中尊は不動明王不動明王の左(向かって右)に矜羯羅童子(こんがらどうじ)、右(向かって左)に制多迦童子(せいたかどうじ)を配する。矜羯羅童子は穏やかな子、制多迦童子はやんちゃな子、というイメージ。