磨崖仏はお地蔵さま
いったいいつになったら磨崖仏にたどり着くのかと、だんだん不安になってくる。春に醍醐寺に行った時みたいに、「あと1時間」とかの看板がでてきたらどうしよう、と考えていたら先に行ったH氏の姿が見えた。その前には最近地元民の手によって作られたらしい物置、もとい屋根の付いたお堂?が。
ぜいぜい息を切らしながらも、安堵!
お堂の前には案内看板があった。
どうやら磨崖仏はお地蔵様らしい。鎌倉時代後期の作。お堂がこんな感じなので、意外に古いことに驚く。正面に廻る。
人が入って行けるけっこう大きいお堂だ。案内をみれば、この磨崖仏は最大クラスに入るらしい。
両脇にいる二童子は、掌善(通常は右側に位置し、白色身で蓮の花を持っている)・掌悪(通常は左側に位置し、赤色身で金剛杵を持つ)であろうか? と、案内看板は、やや自信なさげ。自信なさげなわりには、「この形式を近江形式という」と知識のほどをひけらかしている。
通称「山の地蔵」と呼ばれているとか。なんともシンプルでいい。いかにも地元の人たちの信仰をフランクに集めていそうだ。
お参りをして、下山する。山水で濡れて滑りやすいので気をつけて。
降りきった不老の滝近くには、実をつけた椿が。
椿の実が成っているの、久しぶりに見たな。H氏は初めてで、しかも何の実かは知らなかったようだ。まち育ちだからね。