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紙魚子の小部屋 パート2 plus はてな版 (2009年9月〜)

平凡な主婦の日常と非日常なおでかけ記録、テレビやラジオや読書の感想文、家族のスクープなどを書いています。

紙魚子(しみこ)のおでかけのあれこれ、ユニークな家族、節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物などを書いています。

全力で青春!

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 長寿寺の奥様のことは、もう少し書きたい気もするが、クールな人には「暑苦しい」と思われそうなくらいに「ホスピタリティ命」な、私心のない天衣無縫な働き者であると絶賛して筆を置きたい。

 話は変わってKちゃんの「高校生活最後の学園祭」が、先日終わった。彼女にとっては、初めてのクラスの出し物に関われるチャンスである。

 前年までは生徒会に所属していたため、仕切る側で大忙しの大活躍だったが、忙しすぎてクラスまで手が回らず、クラスで作るTシャツも着ないままで終わるほどだった。高校生活最後の「祭」に、受験生とはいえ、お祭女の彼女の血が騒がないはずがない。

 まずクラスでの出し物は、例によって「ダンス」に決まった。ここでちょっと凹んでいたようだ。「つまらん!」とキンチョール大滝秀治みたいに愚痴っていた。演劇なら、いかようにもオモシロくできるのに、という訳である。当初は「ウチはダンスとダンスの隙間で、(ドリフの加藤茶と志村がしていた)髭ダンスする! ひとりでもする!」と宣言していた。

 おもしろいやん〜!

 ところが髭ダンス、実行はなかなか難しいということが判り、あきらめた。でも「最後の学園祭はダントツ、オモロイことをする!」という意思はあくまで固かった。

 選曲をした時点で「ピンクレディーの『U.F.O』を流している時に、宇宙人の格好をしてかわいい女の子をさらっていく」というシチュエーションを思いつき、実行した。いや当日みたら、さらっていくのに失敗して、センターで踊るというストーリーに変更したのだが。

 そして次のダンスにも、彼女は登場するのだが、宇宙人の全身タイツの上に次のダンスの衣装を羽織り、宇宙人の触覚はそのままというサービスぶりだ。

 学園祭は2日、ほぼ同じプログラムで進行されるが、1日目はオーディエンスにどよめきが起こったらしい。

「あれ誰や?」「前の生徒会長や!」「え?生徒会長?」

 彼女に「てっきり宇宙人のお面被るのかと思ってた」というと、「そんなんしたら、顔みえへんやん。それは卑怯な気がする」。うう〜ん、パフォーマンスには、独自の美学と哲学を持っているんだなあ。彼女は幼稚園の頃から、毎夜エンターテイメントなパフォーマンスで家族を沸かせていた根っからのパフォーマーだからなあ。

 1日目は登場したときにどよめきが起こったが、2日目は歓声があがったそうだ(笑) 終了後には、「ツーショットで写真撮らせてください」な列ができ、気分はほとんど「ひこにゃん」だったらしい(笑) 役者は3日やったらやめられないっていうけど、彼女は高校生活で演技する機会がなかったから、最後にパフォーマンスが思い切りできて満足だろう。 

 「今日はヒーローやった」と満足げに言っていたけど、たしかに。ヒーローで間違ってはいない。小柄な彼女が舞台では、思いがけないくらい大きかったから、ヒロインではなく、やっぱりヒーローだったな。「ウチは伝説になる」という宣言通り。